『エール』あれこれ「君はるか」2020-04-26

2020-04-26 當山日出夫(とうやまひでお)

『エール』第4週「君はるか」
https://www.nhk.or.jp/yell/story/week_04.html

前回は、
やまもも書斎記 2020年4月19日
『エール』あれこれ「いばらの道」
http://yamamomo.asablo.jp/blog/2020/04/19/9236927

この週も様々な展開があったが、思うところは次の二点だろうか。

第一に、音楽家としての裕一。

裕一は、世界の作曲コンクールに応募する。そして、入賞をはたす。ご褒美として、イギリスへの留学がかなう(かもしれない。)たしかに裕一に音楽の才能はる。世界がそれを認めた。だが、すんなりと音楽の道にすすむことはできないようだ。養子の話しが、その妨げとなっている。

ともあれ、このような裕一をはげますことになるのは、音の存在である。

第二に、音との文通。

コンクールに入賞した裕一のことを新聞で知った音は、ファンレターを書く。それをきっかけに、二人は文通をはじめる。そして、どうやら、音は裕一のことを、また、裕一は音のことを、恋してしまったようだ。

文通だけで恋におちるものだろうか、という気がしないでもない。特に今日の感覚からすればそうだろう。だが、昭和のはじめである。文通だけでお互いの気持ちを確かめ合うことがあってもいい時代である。

以上の二点が、印象に残っているところであろうか。

それから、さらに書いてみるならば、銀行の仲間たちがこころやさしい。はたして銀行の業務の方は大丈夫なのだろうかと心配になってくることもあるが、ともかく職場においては、裕一は恵まれている環境といっていいだろう。

さらに、音の気性の激しさがある。姉にたのまれて見合いをするときのこと、男の後をついていくのはいやである、並んで歩きたいと、語っていた。このような音であるからこそ、これからの人生において、裕一のよき人生のパートナーになることになるのだろう。

次週、いよいよ裕一と音はめぐりあうことなるようだ。また、裕一は音楽の道にすすむことになるのだろう。楽しみに見ることしよう。

2020年4月25日記

追記 2020-05-03
この続きは、
やまもも書斎記 2020年5月3日
『エール』あれこれ「愛の狂騒曲」
http://yamamomo.asablo.jp/blog/2020/05/03/9242126