『エール』あれこれ「ふたりの決意」2020-05-10

2020-05-10 當山日出夫(とうやまひでお)

『エール』第5週「ふたりの決意」
https://www.nhk.or.jp/yell/story/week_06.html

前回は、
やまもも書斎記 2020年5月3日
『エール』あれこれ「愛の狂騒曲」
http://yamamomo.asablo.jp/blog/2020/05/03/9242126

この週で裕一と音のふたり一緒になる。ここまで見てきて思うこととしては、このドラマは、家族の物語なのであるということである。

第一には、裕一の家族。

結局、裕一は、福島を去って東京に行くことになる。そのときに交錯するのが、家族との思いである。音楽の道をえらんで東京に行くことになる裕一を、家族はかならずしも温かく見送るということではない。反対もする、いさめもする。また、これまでどんなに裕一がめぐまれて生活してきたかを語りかけることにもなる。

一方、権藤の家の養子の件も、結局は自分は跡取りために必用とされたにすぎないことを知る。

そのような裕一にとって、残された道は、東京に出て音と一緒に暮らし、音楽の仕事をすることである。幸い、その仕事先もなんとかなり、一緒に住む家もみつかった。

第二は、音の家族。

幼い日に父を亡くしている。だが、母親の光子、それから、音の姉(吟)と妹(梅)の三姉妹。この家族の物語も、ドラマの重要な要素になっている。そして、裕一のことを慕う音のことを、その家族全員で応援している。

以上、裕一の家族の物語、音の家族の物語が、これまで進行してきた。そして、裕一と音が一緒になることで、今度は新しく東京での、このふたりの家族の物語がスタートすることになる。

次週以降、東京で新しく音楽家としての生活をはじめるふたりはどうなるのであろうか。楽しみに見ることにしよう。

2020年5月9日記

追記 2020-05-17
この続きは、
やまもも書斎記 2020年5月17日
『エール』あれこれ「夢の新婚生活」
http://yamamomo.asablo.jp/blog/2020/05/17/9247572

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