オンライン授業あれこれ(その九)2020-06-20

2020-06-20 當山日出夫(とうやまひでお)

続きである。
やまもも書斎記 2020年6月15日
オンライン授業あれこれ(その八)
http://yamamomo.asablo.jp/blog/2020/06/15/9257669

第二回目のレポートの提出が遅い。前回のときは、課題を出した翌日からほぼ連続的に毎日いくらかづつの提出があったのだが、今回は遅れている。これは、二回目だから、提出日に間に合えばいいというので、そのつもりでいるのかもしれない。

しかし、LMSを確認すると、レポート提出の課題を見ていない、未読になっている学生がまだかなりの数にのぼる。何らかのかたちでLMSをつかっているのは、私の担当している科目だけではないはずである。他の科目でも使っているはずだから、とにかくアクセスして目にする、ということはあるはずである。それが無いというのは、学生全体がオンライン授業に疲れてきているということなのかもしれない。

ただ、ここにきて思うことを書いておくならば、今回のCOVID-19を契機にして、教育というもの、大学というものへの、考え方が大きく変わってくるだろうとは思っている。従来ならば、時間割が決まっていて、それに従って学校の教室に出てきていればよかった。それが、まず、学校に行く必用がなくなってきている。

科目によっては、リアルタイム双方向(Webexなど)ということもあるが、オンデマンド方式だと、時間に拘束されることがそもそもなくなる。これは、漫然と、学校というものがあり、時間割があり、そこに通うということで成り立っていた学習への意識を大きく変えさせるものになる。

マイナスの面を考えてみるならば、とにかく学校に通うということで持続していた、学習への意欲が続かないということがあるだろう。自分の意志をかなり強固に持っていないと、オンライン学習は続けられない。

しかし、その一方で、従来の学校というシステムになじめなかった学生が、勉強についてきているという面もあるだろうと思ってみる。このような学生にとっては、オンラインの、それも、オンデマンドの授業というのは、逆に、勉強への意欲を継続させるものになるにちがない。

これらを総合的に考えてみるならば、トータルでは、どうにかなっていると考えるべきだろうか。

ともあれ、オンラインの教材配信とレポート(四回)である。前期は、この方針で臨むことにする。ほぼ四週間に一回のレポート、それも、A4で1ページほどである。そんなに負担になっているとも思わない。これをきっかけに、電子メールで、文書を提出することになれてくるならば、それはそれでいいことだろうと思うことにしている。

2020年6月19日記

追記 2020-06-27
この続きは、
やまもも書斎記 2020年6月27日
オンライン授業あれこれ(その一〇)
http://yamamomo.asablo.jp/blog/2020/06/27/9262025