オンライン授業あれこれ(その一五)2020-08-09

2020-08-09 當山日出夫(とうやまひでお)

続きである。
やまもも書斎記 2020年8月1日
オンライン授業あれこれ(その一四)
http://yamamomo.asablo.jp/blog/2020/08/01/9274131

前期の授業は終わった。次週、最後のレポートの締め切り日。それを待って、評価・採点ということになる。

第四回目のレポートを提出してくる学生がいるのだが、さかのぼって過去のものを提出してきたりする。しかし、これを受け取ることはできない。

第一に、締切の期限を過ぎている。期限厳守というのは、基本的ルールである。

第二に、すでにレポートの講評という形で、何を書けばいいか正解を示してある。これを見ることができる状態で、レポートを受け取ることはできない。

ところで、やはり気になるのが、後期からのこと。COVID-19の感染の段階の基準が公表されたのだが、これにてらすと、どう考えても、京都や大阪は安心していられない。最悪の場合は、後期の授業もオンラインでということになりうる。どうやら今の情勢では、そうなりそうな公算が高いと言わざるをえない。

しかしながら、大学生のインターネット通信環境が劇的に改善されたという話しを聞かない。各自が、自分のコンピュータを持ち、光回線などで、インターネットにつながっているようになったということが達成できているのならいいのだが、そのような情報は入ってこない。

もし、仮に、後期から通常の授業ができるようになったとしても、大学生としての勉強にコンピュータとインターネットは必需品である。その認識を持っていてくれるだろうか。このあたりの情報がはいってこないのが、なんとももどかしいのだが……つまりは、コンピュータが使える学生はオンライン授業についてくることができた、しかし、そうではない学生は脱落していってしまった、ということなのかもしれない。学生にアンケートをとるとしても、そもそも、インターネットにつながっていないと、アンケートに回答すること、いやそれ以前にアンケートを見ることすらできないのが、実際のところである。

LMSを確認してみると、オンライン授業の方針を説明したメッセージを学生に送信したのが、4月16日である。このメッセージを、いまだに見ていない学生が少なからず存在する。つまりは、まったく、インターネットにアクセスできていないとしかいいようがない。このシステムは、スマホでも見ることができるのだが、スマホも持っていないか、あるいは、それを使って大学のホームページにアクセスしてみようという気がないか、ということなのだろう。

これは、もうどうしようもないとしかいいようがいない。

ともあれ、後期どうなるか、九月になってからの判断を待つしかない。

2020年8月8日記

追記 2020-08-16
この続きは、
やまもも書斎記 2020年8月16日
オンライン授業あれこれ(その一六)
http://yamamomo.asablo.jp/blog/2020/08/16/9279025