オンライン授業あれこれ(その一八)2020-08-30

2020-08-30 當山日出夫(とうやまひでお)

続きである。
やまもも書斎記 2020年8月23日
オンライン授業あれこれ(その一七)
http://yamamomo.asablo.jp/blog/2020/08/23/9281248

採点が終わった。その結果、得点分布としては、例年とさほど変わらない結果になった。

急にオンライン授業になってしまったということは、いくぶんは配慮することにした。電子メールの使い方にも、慣れていないだろうということも考えることにした。

ただ、そうはいっても、電子メールの提出が、大学のシステムのメールでなければならない、ということだけは、基本的にゆずらないことにした。宛先は、大学の私のメールアカウントを指定しておいた。そこで、各学生のアカウントから送信したものを受け付けるということにした。

これは、最初、四月の段階で方針を決めたときから、一貫している。理由は、二つある。

第一には、メールアカウントが身分証明であることである。大学の提供しているアカウントが使えることが、その大学の学生としての身分証明になる。このことを、基本のルールとして徹底させる必用があると思った。

第二は、整理の都合である。大学のアカウントを使うと、学生証番号が、そのままアカウントに表示される。これを、発信者名で整理すれば、レポートの提出の有無が一目瞭然である。バラバラのアカウントから送信されたものでは、とても整理しきれない。

以上の二つの理由を総合的に考えて、大学のアカウントからのレポート提出のみを受け付けることにした。

あるいは、これは、ひょっとするとちょっと厳しい対応であったかもしれない。しかし、大学のメールシステムであれば、PCはもちろんのこと、スマホからでも、十分にあつかうことができる。もし、PCを持っていないということであっても、特段に不利になることはなかったはずである。

こちらからの発信をLMSで受信して見ることができるなら、それほど高いハードルにはなっていないはずである。強いていうならば、そもそも、LMSを見ることができていない学生まで、相手にしてはいられないというのが、実情でもある。

ともあれ、結果的には、だいたい例年どおりの成績になった。普通に授業があったとしても、出席もしなければ、試験も受けないという学生が少なからず存在する。そのような学生までも、相手にはしていられないというのが、実際のところである。なんとか、試験をうける、あるいは、レポートを提出するということをはたしてくれるならば、どうにか対応を考えることもできる。

後期の授業がどうなるかわからない。もしオンライン授業が継続するとなった場合、前期と同様に四回程度のレポート(A4で一枚、1000字程度)の提出ということにするつもりである。それと、毎回のコメント(これは短いものにする)を、集めることにする。

しかし、前期がオンライン授業になって、その是非をめぐって、世間ではいろいろといわれているのだが、学生のPC利用の普及・向上、通信環境の整備、ということが各段に進んでいるという話しは、伝わってこない。いったいどうなているのだろうか。自分用のPCがあり、固定光回線などにつながっているという状況が、まだ実現していないようなら、やはりそれなりに配慮した対応を考えることにならざるをえないと思うのである。

2020年8月29日記

追記 2020-09-07
この続きは、
やまもも書斎記 2020年9月7日
オンライン授業あれこれ(その一九)
http://yamamomo.asablo.jp/blog/2020/09/07/9293018

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