『エール』あれこれ「家族のうた」(再放送)2020-09-03

2020-09-03 當山日出夫(とうやまひでお)

『エール』第11週「家族のうた」
https://www.nhk.or.jp/yell/story/week_11.html

本放送のときのことは、
やまもも書斎記 2020年6月14日
『エール』あれこれ「家族のうた」
http://yamamomo.asablo.jp/blog/2020/06/14/9257266

前回は、
やまもも書斎記 2020年8月27日
『エール』あれこれ「響きあう夢」(再放送)
http://yamamomo.asablo.jp/blog/2020/08/27/9282653

これまでにどこかで書いたことかと思うが、このドラマは、家族の物語である。福島の古山の家族、豊橋の関内の家族、そして、東京での裕一と音の家族。この週の展開は、福島の家族のことがじっくりと描かれていた。

余命いくばくもない父。それを気遣う、周囲の家族。帰って来た裕一と音。弟の浩二との反目と和解。最後には、父の死。これらのことが、福島を舞台として、濃密に描かれていたと感じる。

作曲家としては成功をおさめたことになる裕一だが、弟の浩二はかたくなであった。稼業の呉服屋もたたんでしまって、役所で農業関係の仕事をしている。この浩二のこころのうちが、はっきりいって、再放送で見ても、今一つ共感できないで終わってしまったという気がしてならない。が、少なくとも、浩二もまた最終的には、裕一のことを応援することで、締めくくってあったと感じたところである。

副音声の解説は、菊池昌子から「藤堂昌子」に変わった。最後は、喫茶店の奥さん(恵)ということになっていた。さて、この続きは、その楫取恵の物語をふくむ展開になるはずである。続けて、再放送を楽しみに見ることにしようと思う。

2020年8月31日記

追記 2020-09-06
この続きは、
やまもも書斎記 2020年9月6日
『エール』あれこれ「アナザーストーリー」(再放送)
http://yamamomo.asablo.jp/blog/2020/09/06/9292624