オンライン授業あれこれ(その一九)2020-09-07

2020-09-07 當山日出夫(とうやまひでお)

続きである。
やまもも書斎記 2020年8月30日
オンライン授業あれこれ(その一八)
http://yamamomo.asablo.jp/blog/2020/08/30/9290266

さて、後期からの授業がどうなるかまだ決まらない状況である。ちかいうちには、はっきりとした連絡があるかと思っている。

狭い意味で、教科を教えるということについてみれば、オンデマンドの教材送信であっても、十分に可能であるということがわかった。前期には、四回のレポート提出を課したが、それを読む限りにおいては、通常の教室の授業を行ったときと、同等の成績という結果になった。いや、きちんと配布教材を読んで自分でレポートの文章にするということがあったせいで、むしろ、できる学生にとっては、よりきちんとした学習になっているといってもいいかもしれない。

これは、昨年度までの教材の蓄積があってのことでもある。毎回、A4で二ページほどの教材プリントを配布してきた。読めば、その日の授業内容がわかるように書いたものである。それに加えて、そのなかで、さらにポイントをしぼって、ここは伝えておかねばならないという部分について、よりかみくだいた丁寧な解説文を、二ページほど加えておいた。全部で、毎回、A4で四ページほどを配信したことになる。

そして、ほぼ月に一回の割合で、四回のレポートとした。A4で一枚(1000字程度)である。これが、毎回毎週となると課題として多いだろうし、かといって、学期末に一回のレポートだけで点数をつけるというのも、難しいところがある。四回ぐらいの回数が一番適当かと判断したことになる。

教材の配信は、毎週水曜日の朝。これは、コンスタントに実施した。(時間割は、水曜日の四時間目である。)

前期授業がオンラインになったということであるならば、毎日、大学のメール、また、LMSはチェックするのが当然だと思う。だが、実際の学生の反応を見ていると、毎日の定期的なチェックは、あまりしていないように思える。この点、授業がオンラインになったということの意味を、学生がはっきり自覚しているとは言いがたい。

LMSをまったく見ていない学生がいる。しかし、これは、どうしようもない。スマホも、PCもない、あるいは、持っていても、学習に使う気がない、このような学生のことまでは、対応しきれないというのが実情でもある。PCを持っていない学生が、大学のPC教室を利用できる特例措置はあったはずなのだが、これすらも利用しない学生のことは、どうにもならない。

まあ、例年、普通に授業があったとしても、まったく出席しない、また、試験も受けないという学生が少なからずいるというのが実際のところであるから、結果的には、授業になんとかついてくることができた学生の割合という観点からは、ほぼ同じということになる。

ここでふりかえってみるならば、これまでは、毎回、九〇分の授業時間があって話しをしてきたことになるのだが、そのエッセンスをまとめるならば、A4に書いて数枚になるということが、自分なりに実感できたということもある。それを、目の前にいる学生に対して、黒板に字を書きながら、繰り返し、ことばをかえて、何回か、くどく説明をしていく。その冗長な時間が、教室の時間ということになる。

しかし、その冗長さこそが、教室での教育の意味であるとも、いえるかもしれない。漫然と耳で聴いているだけでもいいから、教室にいることの意味、その教育的効果というものが、確かにあるのだろうと思う。

これから教室での授業が再開できるようなら、教室で時間をすごすことの意味があるように、まずこのことを心がけたいと思っている。

2020年9月5日記

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