『エール』あれこれ「弟子がやって来た!」2020-09-20

2020-09-20 當山日出夫(とうやまひでお)

『エール』第14週「弟子がやって来た!」
https://www.nhk.or.jp/yell/story/week_14.html

前回は、
やまもも書斎記 2020年9月13日
『エール』あれこれ「スター発掘オーディション」(再放送)
http://yamamomo.asablo.jp/blog/2020/09/13/9294981

やっと『エール』の放送再開である。

この週は、なんといっても梅(森七菜)の魅力だろう。東京の古山の家におしかけでやってきた弟子志願の五郎。それをなんとか裕一はうけいれる。同時に、梅も文学賞の受賞をきっかけに東京にやってくることになる。梅は二階に住むということになったが、はて、古山の家は二階建てだったのかと改めて思ったところでもある。

梅と五郎……この二人の関係が、この週の見どころと言っていいだろう。どうやら五郎に創作の才能は無いようだ。しかし、人柄はものすごくいい。そんな五郎に梅はひかれていくことになる。また、これは、文学賞の受賞ということで、ライバルであった幸文子(結ちゃん)との関係のなかで、自分の文学への思いを再確認することもあった。

結局、梅は、五郎を豊橋につれて帰ることになる。ここで、五郎の馬具職人としての修行がはじまる。その道のりは長いようだ。が、これも、先を読んで考えてみるならば、これからの戦争の時代を梅と五郎は、生きのびることができたということなのかとも思う。

それにしても、森七菜が若々しくて新鮮な感じがとてもいい。多感な少女から大人の女性になりかけているところを、見事に見せていたと思う。

次回からいよいよ戦争の時代になるようだ。「暁に祈る」も出てくるらしい。この時代を裕一と音がどのように生きることになるのか、楽しみに見ることにしよう。

2020年9月19日記

追記 2020-09-27
この続きは、
やまもも書斎記 2020年9月27日
『エール』あれこれ「先生のうた」
http://yamamomo.asablo.jp/blog/2020/09/27/9299563