『麒麟がくる』あれこれ「丹波攻略命令」2020-12-29

2020-12-29 當山日出夫(とうやまひでお)

『麒麟がくる』第三十八回「丹波攻略命令」
https://www.nhk.or.jp/kirin/story/38.html

前回は、
やまもも書斎記 2020年12月22日
『麒麟がくる』あれこれ「信長公と蘭奢待」
http://yamamomo.asablo.jp/blog/2020/12/22/9329216

本来なら、年末のこの週になれば、総集編ということだったかと思う。今年は異例である。しかし、これも、世情を考えればいたしかたないか。

ともあれ、この週あたりから、いよいよ本能寺の変に向けて動き出したという印象がある。鍵になりそうなのが、正親町天皇である。まあ、これは、本能寺の変朝廷陰謀説ということになるのかもしれないが。

この回で描いていたのは、忠義、忠誠心ということだと思って見ていた。冒頭、三淵藤英の死があった。三淵は、将軍に忠誠心をいだいている。それを、信長は気にしてのことである。

さらには、斎藤利三が光秀のもとにやってくる。その主君であった稲葉一鉄に見切りをつけたようだ。その主な要因は、稲葉の忠誠心の節操のなさとでもいっていいか。

そして、光秀は、信長の家臣として信長に忠誠をつくす……かのごとくである。だが、本当にそうなのだろうか。このあたりの心情が、どうも微妙であるように感じる。(まあ、これは、最終的に本能寺の変ということを知っているから、そう思ってしまうだけのことかもしれないのだが。)

朝廷の内部においても、いろいろ抗争があるようだ。天皇、あるいは、上皇に対して、忠誠心を持っているのは、誰なのだろうか。そして、そのなかに、光秀も巻きこまれていくことになるようである。

次は、来年の放送になる。異例のことだが、これもしかたのないことだろう。お正月の放送を楽しみに見ることにしよう。

2020年12月28日記

追記 2021-01-05
この続きは、
やまもも書斎記 2021年1月5日
『麒麟がくる』あれこれ「本願寺を叩け」
http://yamamomo.asablo.jp/blog/2021/01/05/9334406

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