『名短篇、ここにあり』北村薫・宮部みゆき(編)2021-02-06

2021-02-06 當山日出夫(とうやまひでお)

名短篇、ここにあり

北村薫・宮部みゆき(編).『名短篇、ここにあり』(ちくま文庫).筑摩書房.2008
https://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480424044/

北村薫、宮部みゆきの手になるアンソロジーとして、この本が出ていること、さらにその続編もいくつかあることは知っていたが、読むのが今になってしまった。COVID-19のこともあって、基本的に居職の生活である。外に出る(教えに行く)ことも、来年度まではない。おちついて本を読もうかと思う。このシリーズをまとめて読んでみようかと思って手にした。

収録されているのは、次の作家。

半村良
黒井千次
小松左京
城山三郎
吉村昭
吉行淳之介
山口瞳
多岐川恭
戸板康二
松本清張
井上靖
円地文子

どの作家についても、ひととおり名前は知っているし、その作品のいくつかを読んだことがある。しかし、このアンソロジーに収録されている作品は、読むのが始めてである作品ばかりである。(たぶん、そうだろうと思う。読んだことがある作品もあるのかもしれないが、さっぱり忘れてしまっている。)

どれも面白い。が、中には私の好みとしては、どうかなという作品がないではない。しかし、全体としては、とても興味深い短篇集になっている。文学を読むたのしさ、小説を読む面白さ、というものが凝縮されたアンソロジーといっていいだろう。

続けて、このシリーズを読んでいきたいと思う。

2021年2月2日記

追記 2021-02-08
この続きは、
やまもも書斎記 2021年2月8日
『名短篇、さらにあり』北村薫・宮部みゆき(編)
http://yamamomo.asablo.jp/blog/2021/02/08/9345136

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