『妊娠カレンダー』小川洋子 ― 2021-03-19
2021-03-19 當山日出夫(とうやまひでお)

小川洋子.『妊娠カレンダー』(文春文庫).文藝春秋.1994(文藝春秋.1991)
https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784167557010
続きである。
やまもも書斎記 2021年3月18日
『海』小川洋子
http://yamamomo.asablo.jp/blog/2021/03/18/9358122
小川洋子の芥川賞受賞作である。いわば、小川洋子としては初期の作品ということになるのだろうが、ここにはまぎれもなく小川洋子の世界がある。
収録してあるのは、次の作品。
妊娠カレンダー
ドミトリ
夕暮れの給食室と雨のプール
このなかでは、おそらく「ドミトリ」のような作品……なにかしら不思議な世界……が、その後の小川洋子の作品世界をかたちづくっていくことになるのかと思う。ちょっと奇妙な感じがする。そして、少し怖くもある。
「妊娠カレンダー」は、妊娠という非常に即物的、現実的なことを描きながらも、どこかしら奇妙な感覚になるところがある。現実の世界のことなのだが、どこか距離をおいて見る視点があり、神秘とユーモアを感じる。なるほど、この作品が芥川賞を得たのは、確かな文学的評価であったと感じるところがある。
2021年3月9日記
https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784167557010
続きである。
やまもも書斎記 2021年3月18日
『海』小川洋子
http://yamamomo.asablo.jp/blog/2021/03/18/9358122
小川洋子の芥川賞受賞作である。いわば、小川洋子としては初期の作品ということになるのだろうが、ここにはまぎれもなく小川洋子の世界がある。
収録してあるのは、次の作品。
妊娠カレンダー
ドミトリ
夕暮れの給食室と雨のプール
このなかでは、おそらく「ドミトリ」のような作品……なにかしら不思議な世界……が、その後の小川洋子の作品世界をかたちづくっていくことになるのかと思う。ちょっと奇妙な感じがする。そして、少し怖くもある。
「妊娠カレンダー」は、妊娠という非常に即物的、現実的なことを描きながらも、どこかしら奇妙な感覚になるところがある。現実の世界のことなのだが、どこか距離をおいて見る視点があり、神秘とユーモアを感じる。なるほど、この作品が芥川賞を得たのは、確かな文学的評価であったと感じるところがある。
2021年3月9日記
追記 2021-03-22
この続きは、
やまもも書斎記 2021年3月22日
『猫を抱いて象と泳ぐ』小川洋子
https://yamamomo.asablo.jp/blog/2021/03/22/9359343
この続きは、
やまもも書斎記 2021年3月22日
『猫を抱いて象と泳ぐ』小川洋子
https://yamamomo.asablo.jp/blog/2021/03/22/9359343
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