すみれ2021-05-12

2021-05-12 當山日出夫(とうやまひでお)

水曜日は花の写真の日。今日はすみれである。

前回は、
やまもも書斎記 2021年5月5日
ミツバツツジ
http://yamamomo.asablo.jp/blog/2021/05/05/9374172

菫には、多くの種類がある。我が家の近辺では、少なくとも二種類の菫が確認できる。これも、専門的に見れば、あるいは、ちょっと外に出て歩いてみれば、多くの種類があるのかもしれない。

探してみると、菫だけを専門にあつかった本も出ている。そう専門的な本というわけではなく、一般的な本としてである。だが、もう今となっては、菫の種類の特定まで頑張ろうという気もなくなっている。春になって、家の駐車場やその近辺の空き地に、菫の花の咲くのを楽しみに見ている。

菫といって思い出すのは『万葉集』。学生のときに読んだ『万葉集』で覚えた。日本国語大辞典を見ると、その歌がのっている。次の歌である(日本国語大辞典にしたがって示すことにする。)

八・一四二四「春の野に須美礼(スミレ)採(つ)みにと来しわれそ野をなつかしみ一夜(ひとよ)寝にける〈山部赤人〉」

厳密に解釈しようと思うと難しいところのある歌である。春の野に出て、菫の花をもとめることの意味、また、そこで一夜をすごすことの意味については、いろいろと考えることができよう。だが、そのような学問的問題点があることをおいておいて、一読して、現代のわれわれが読んでも訴えるものがある。このあたりが、『万葉集』の面白さであり、また、同時に難しさなのであるが。

すみれ

すみれ

すみれ

すみれ

すみれ

Nikon D500
TAMRON SP AF 180mm F/3.5 Di MACRO 1:1

2021年5月11日記

追記 2021-05-19
この続きは、
やまもも書斎記 2021年5月19日
カリン
https://yamamomo.asablo.jp/blog/2021/05/19/9379046

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