『カムカムエヴリバディ』あれこれ「第8週」2021-12-26

2021-12-26 當山日出夫(とうやまひでお)

『カムカムエヴリバディ』第8週
https://www.nhk.or.jp/comecome/story/details/story_details_08.html

前回は、
やまもも書斎記 2021年12月19日
『カムカムエヴリバディ』あれこれ「第7週」
http://yamamomo.asablo.jp/blog/2021/12/19/9449039

この週で、「安子編」が終わり「るい編」につながることになった。

安子編の終わり。

安子は、雉真の家を出る決意をかためる。だが、その場合、るいをおいていかなければならなくなる。そんななかで、算太が行方不明になる。大阪に行ったらしい。大阪まででかけた安子は、たおれることになる。ロバートが介抱してくれることになったが、そこをるいに見られてしまう。

るいは、椎茸が嫌い(hate)だと言っていた。それと同じように、安子のことも嫌い(hete)だと言う。るいに見放されてしまった安子は、アメリカに行くことになる。

るい編のはじまり。

雉真の家で成長したるいは、祖父の千吉の死とともに、岡山を出る。大阪に向かう。ひとりで自立して生きていくことにした。だが、額の傷は、もとのままである。就職がうまくいかないところを、クリーニング店の夫婦に拾われて世話になることなる。いい人たちのようだ。

普通なら、週を分けて放送するところかと思うが、この週の中で、前半と後半で、安子編からるい編に、切り替わることになった。異例の展開というべきであろうか。

もう岡山の安子のことは出てこないのだろうか。ちょっとさみしい気がする。ただ、行方不明になった算太のその後のことがまったく出てきていなかたので、これからひょっとすると算太の再登場ということは、あり得ることかもしれないと思う。

慌ただしい展開であったので、安子編を十分に振り返ることなく、次の時代になっている。時代としては、一九六二(昭和三七)年のことになる。雉真の家で、雪衣が見ていた朝ドラが、「娘と私」であった。昭和三六年度の作品。その最終回というと、昭和三七年の春のことになる。

ちなみに、皇太子御成婚は、一九五九(昭和三四)年のことであるから、この時にテレビが普及しだしたとして、大阪の小さなクリーニング屋さんにテレビがあっても、おかしくはないかもしれない。

次週から、るい編が本格的にスタートする。番組HPのデザインもかわった。今年のうちにどのような展開になるのか、楽しみに見ることにしよう。

2021年12月25日記

追記 2021年12月30日
この続きは、
やまもも書斎記 2021年12月30日
『カムカムエヴリバディ』あれこれ「第9週」
https://yamamomo.asablo.jp/blog/2021/12/30/9451845