『鎌倉殿の13人』あれこれ「根拠なき自信」2022-03-15

2022年3月15日 當山日出夫(とうやまひでお)

『鎌倉殿の13人』第10回「根拠なき自信」
https://www.nhk.or.jp/kamakura13/story/10.html

前回は、
やまもも書斎記 2022年3月8日
『鎌倉殿の13人』あれこれ「決戦前夜」
http://yamamomo.asablo.jp/blog/2022/03/08/9470372

この回で印象に残っていることとしては、次の二点ぐらいがあるだろうか。

第一に、義時の周囲の女性たち。

このドラマにおいて、女性が重要な位置をしめている。源平の合戦、鎌倉幕府ということに直接はかかわらないのだろうが、しかし、義時や頼朝の周囲の女性たちが、面白い。まあ、これはドラマだからそのように描いているということもあるのだろう。政子や八重などをはじめとして、どの女性も個性豊かで見ていて楽しい。ドラマとしても、どこかコミカルである。

たぶん、歴史ドラマとしては、これから政子が鎌倉幕府の中枢に位置するところまで描くことになるのだろう。どのような政子のこれからを描くことになるのか、楽しみでもある。

第二に、義経。

源平の合戦においては、軍事の天才であり、そして、最終的には頼朝との不仲による非業の死ということになっている。この回でも、軍事の才能を見せると同時に、いずれ頼朝との仲もうまくいかなくなるのだろうと予見させるところがあった。

その頼朝であるが、板東の武士たちからの忠誠心があるというのでもない。また、源氏の血をひく兄弟たちと一致団結しているという感じもしない。ただ、源氏の棟梁として、平家打倒をこころみる。その胸のうちは、孤独なのかと感じさせるところがある。

以上の二点が、この回を見て印象に残っていることなどである。

このドラマも、ようやく源平の合戦というあたりにきている。これから、鎌倉幕府、そして、最後には承久の乱ということになるのだろうと思う。これにいたる、「源氏と北条の人びと」……その中には、武士だけではなく、女性をふくむ……の群像劇として、このドラマは展開していくのかと思って見ている。

それから、ちょっと気になったこととしては、鎌倉に「御所」をつくると言っていた。歴史考証をふまえてのことなのだろうと思うが、どうやら頼朝は、鎌倉に独自の政権を樹立するという方向で展開することになるようだ。これは、権門のシステムを、逸脱しているようにも思える。このあたり、どのような鎌倉幕府政権を描くことになるのか、これからを楽しみに見ることにしよう。

2022年3月14日記

追記 2022年3月22日
この続きは、
やまもも書斎記 2022年3月22日
『鎌倉殿の13人』あれこれ「許されざる嘘」
https://yamamomo.asablo.jp/blog/2022/03/22/9474590