『鎌倉殿の13人』あれこれ「仏の眼差し」2022-05-31

2022年5月31日 當山日出夫(とうやまひでお)

『鎌倉殿の13人』第21回「仏の眼差し」
https://www.nhk.or.jp/kamakura13/story/21.html

前回は、
やまもも書斎記 2022年5月24日
『鎌倉殿の13人』あれこれ「帰ってきた義経」
http://yamamomo.asablo.jp/blog/2022/05/24/9493457

八重が亡くなった。

この回を見ていて思うことは、次の二点ぐらいを書いておく。

第一に、鎌倉。

このドラマでは、鎌倉殿が日本全国を統治する、という筋書きで書いてある。これは、一般の学校などで習う歴史としてはそうなのかもしれない。しかし、鎌倉政権の全国支配というのは、ちょっとどうかなと思うところがないではない。中世における寺社勢力のことが、このドラマではまったく出てきていない。京の都の、王家(天皇、院)、それから公家たち、これらの実際の政治、経済へのかかわりがまったく描かれない。これは、どうなのだろうと思うところがある。

第二に、八重。

たぶん、川に流されててしまった……ということなのだろう。おそらく、ここで、八重はドラマから退場することになるのだろう。この八重という女性、史実としてどうであったかということとは別にして、ドラマの進行のうえでは、義時にとって重要な意味を持つことになる。義時に、(現代でいえば)家庭というものの意味を教えてくれたのが八重である。これから、義時は、鎌倉幕府の権力抗争のなかを生き抜くことになるはずである。その義時にとって、八重のとの生活は、かけがえのない思い出となるのかもしれない。

以上の二点のことを思ってみる。

ところで、後白河院が双六をしていた。大河ドラマでは、双六のシーンがよくある。古典など読んでいてもなじみのあるゲームである。しかし、残念ながら、今に伝わっていない。どんなルールでどんな遊び方をするのか、今一つよく分からないところがあって、残念な気がしてならない。

さて、次週、いよいよ征夷大将軍ということになるらしい。楽しみに見ることにしよう。

2022年5月30日記

追記 2022年6月7日
この続きは、
やまもも書斎記 2022年6月7日
『鎌倉殿の13人』あれこれ「義時の生きる道」
https://yamamomo.asablo.jp/blog/2022/06/07/9497636

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