『鎌倉殿の13人』あれこれ「鎌倉殿と十三人」2022-07-19

2022年7月19日 當山日出夫

『鎌倉殿の13人』第27回「鎌倉殿と十三人」
https://www.nhk.or.jp/kamakura13/story/27.html

前回は、
やまもも書斎記 2022年7月5日
『鎌倉殿の13人』あれこれ「悲しむ前に」
http://yamamomo.asablo.jp/blog/2022/07/05/9506203

対立と分断の鎌倉である。

第一に御家人たち。

北条と比企の対立が、ここに来て表面化してきている。御家人たちも、どっちにつくかでその立場の選択を迫られている。(これは、この後、比企は滅ぼされるということになるのだが。)

第二に頼家と御家人たち。

御家人たちは、一三人合議体制ということで鎌倉幕府を支えていこうとこる。一方、頼家は、御家人のことを信用しないときっぱりと言ってしまう。そして、自分の近習たちをそばで使うことになる。こんなふうに言ってしまっていいものなのかと思ったが、どうだろうか。(頼家は非業の最期となるはずだが、このあたりをどう描くだろうか。)

第三に鎌倉と朝廷。

後鳥羽上皇は鎌倉のことを見下しているようだ。すくなくとも武士の世になってしまうことを歓迎しているようではない。(このドラマの最終盤になるはずの承久の乱をどうえがくか、このあたりから伏線となるのだろう。)

以上、様々な対立と分断を描いた回であった。

さて、頼家の前に、一三人の御家人が勢揃いしていたシーンがあったが、これは、歴史学上はどうなのだろうか。実際に、一三の合議体制が機能していたのではないというのが、一般的な理解かと思っているのだが、どうなのだろうか。

選挙で一回休みがあって、これから後半になる。次回以降の展開を楽しみに見ることにしよう。

2022年7月18日記

追記 2022年7月26日
この続きは、
やまもも書斎記 2022年7月26日
『鎌倉殿の13人』あれこれ「名刀の主」
https://yamamomo.asablo.jp/blog/2022/07/26/9512145