『鎌倉殿の13人』あれこれ「苦い盃」2022-09-13

2022年9月13日 當山日出夫

『鎌倉殿の13人』第35回「苦い盃」
https://www.nhk.or.jp/kamakura13/story/35.html

前回は、
やまもも書斎記 2022年9月6日
『鎌倉殿の13人』あれこれ「理想の結婚」
http://yamamomo.asablo.jp/blog/2022/09/06/9523890

さて、このドラマでは、実朝暗殺のシーンでは雪が降るのであろうか。一班の歴史書に従うならば、雪ということになるのだろうが、どうなるかと思う。

このドラマで、義時は、ますます悪人になっていっている。悪人というのが悪ければ、権力者の顔といっていいかもしれない。

義時は、何のために行動しているのだろうか。鎌倉のため。あるいは、北条の繁栄のためか。このドラマでは、あえて使っていないのだろうが、「鎌倉幕府」ということばを使用していない。歴史考証の面もあるのかもしれない。基本的に、「鎌倉殿」という、個人とも、組織ともつかない名称で呼んでいる。

歴史の流れとしては、鎌倉幕府は、粛正の歴史と言っていいのだと思う。次に犠牲になるのは、畠山である。そして、最終的に権力をつかみ続けることになるのが、北条であり、それを成し遂げるのが義時ということになるのだろう。(おそらく、最終的には、承久の乱で後鳥羽上皇と対決することになる。)

この回でよかったのは、歩き巫女。大竹しのぶである。まあ、この時代、このような得体の知れない、霊能力者がいても不思議ではない。

このドラマも、残り三ヶ月もない。承久の乱にいたるまでに、さらにいくつか大きな事件があるはずだが、どう描いていくことになるのだろうか。続きを楽しみに見ることにしよう。

2022年9月12日記

追記 2022年9月20日
この続きは、
やまもも書斎記 2022年9月20日
『鎌倉殿の13人』あれこれ「武士の鑑」
https://yamamomo.asablo.jp/blog/2022/09/20/9527315