『舞いあがれ!』あれこれ「翼にかける青春」2022-10-30

2022年10月30日 當山日出夫

『舞いあがれ!』第4週「翼にかける青春」
https://www.nhk.or.jp/maiagare/movie/week04/

鳥人間の飛行機というのは、陸上に着陸するようにはそもも作っていないと思うのだが、どうだろうか。実際のコンテストは琵琶湖でおこなう。水の上に、降りる、というようりも、もうそれ以上飛べなくなって落ちると言った方がいいのかもしれない。

この週で印象に残るのは、人力飛行機に打ち込んでいる若者たちの姿だろう。大学のサークル活動なのだが、まったく勉学のことは出てこなかった。やはり設計にたずさわるのは、航空工学の専攻の学生というのがふさわしいように思う。が、ともあれサークルの仲間は、人力飛行機を飛ばすことに夢をかけている。大学のサークルの、これはこれとして良い側面を描いていると思う。(でも舞はちゃんと授業に出て勉強しているのだろうか。)

ところで、私が気になったのは、貴司が初任給で買った本。画面にはちょっと映っただけだったが、たぶん金子光晴の紀行作品である。『ねむれ巴里』『どくろ杯』などがあった。初任給で、金子光晴の本を買うというあたり、貴司の文学へのいれこみは、かなりの重症である。これは架空の本でもいいようなものかもしれないが、あえて金子光晴の作品を選んであるあたり、このドラマの作り方の細かさを感じる。(ただ、この時代なら、金子光晴を読むなら、文庫本でも買えたと思うが。)

ちなみに、私の場合、学生のときに金子光晴の紀行文を読んでおきたくなって、京都の書店で、それを収録した巻を全集から選んで買ったのを憶えている。これは、探せばどこかにまだ持っているはずである。

次週は、舞がパイロットをつとめることになるようだ。空を飛べるか、楽しみ見ることにしよう。

2022年10月29日記

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