『どうする家康』あれこれ「どうする桶狭間」2023-01-10

2023年1月10日 當山日出夫

『どうする家康』第1回「どうする桶狭間」
https://www.nhk.or.jp/ieyasu/story/

大河ドラマがはじまってから半世紀ほどになるはずである。その間、戦国時代を舞台として多くのドラマが作られてきた。他には、幕末期のものが多い。なぜ戦国時代なのか、やはりそれは、そこにその時代の社会のあり方を投影して見るということがあるのだろう。

二一世紀になり、混迷の時代、この時代に徳が家康を描くとして、どのように描くことになるのか、これはこれで興味深いところがある。今のところの見通しとしては、組織と人間ということかもしれない。それから、混迷の時代にあって、リーダーたるものはどう判断を下すべきか、まさにこの問題を端的に表しているのが、ドラマのタイトルになっている。

第一回は、桶狭間。これもこれまで多くのドラマで描かれてきた出来事である。最近では、『麒麟が来る』を覚えている。この出来事を、今川の側の家康の立場から見ればどうであったのか、というあたりがポイントになるかと思う。

このドラマにおける家康は、確固たる判断力の持ち主というわけではないようだ。今のような時代、トップの判断力も大事だが、部下のチームワークも重要ということなのかとも思う。

良かったのは、今川義元。今川義元も、これまで大河ドラマで数多く登場してきている。このドラマでは、野村萬斎。非常に味わいのある今川義元であった。やはり、舞などの芸能の場面がいい。

ただちょっと気になったのは、米。家康は、今川軍のロジスティックス担当ということになるのだが、運ぶのは米だけでいいのだろうか。まあ、確かに米の運搬ということは兵站を象徴する仕事だと思うのだが、実際の戦国時代の兵站の業務とはどのようになされていたのか、このあたりは気になるところである。

それから、このドラマでは、女性は立て膝で座らないようだ。これは時代考証としては、立て膝で座っていた方が自然であると、少なくとも私は感じる。

また、「国衆」ということばが出てきていたのだが、これは戦国の時代を描くことにどうつながっていくことになるのだろうか。このあたりも、これからの展開が気になるところである。

次回以降も楽しみに見ることにしよう。

2023年1月9日記

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