『どうする家康』あれこれ「信玄との密約」2023-03-21

2023年3月21日 當山日出夫

『どうする家康』第11回「信玄との密約」

このドラマの撮影は、(ほとんど技術的なことはわからないのだが)インカメラVFXを多用しすぎのような気がしてならない。以前の大河ドラマと、画面の作りかた、演出がちょっと違っている。

この回から正式に「徳川家康」になった。ドラマが始まったときは、「松平元康」だったのだが。また、徳川が源氏であることも明らかになった。ただ、このあたりはどうも怪しいところもあるが。

『どうする家康』では、どうやら女性の視点から時代を見ようとしているようである。この回であれば、瀬名であり、田鶴である。時代の流れに翻弄されながらも、自分なりの生き方をしようとしている。

それにしても、家康は頼りない。おそらくこれまでの大河ドラマの主人公のなかで、もっとも頼りなく優柔不断な人物として描かれている。だから「どうする」ということなのだろうが。そして、家臣団が優秀である。このあたりは、優柔不断なトップと、優秀な部下たちという範疇で考えることになるのかとも思う。

見どころとして面白かったのは、やはり家康と信玄との対面の場面だろう。歴史上どうであったかとは別に、ドラマとしては、なかなか面白かった。(おそらく、歴史考証としては、いろいろと考えて作ってあるのだろうと思うが。このドラマにおける信玄の迫力、貫禄はなかなかのものである。)

派手な合戦の場面は、最近ではあまり出てこないのだが、ドラマとしては面白く作ってあると感じる。しかし、このスピードで進んでいくとして、江戸幕府の成立というところまで行くのだろうか、ちょっと気になってきている。最後は、神君で終わることになるのだろうか。

次回は氏真をめぐっての物語となるようだ。楽しみに見ることにしよう。

2023年3月20日記

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