「テレビとはあついものなり」2023-03-25

2023年3月25日 當山日出夫

NHKスペシャル テレビとはあついものなり
https://www.nhk.or.jp/archives/bangumi/special/tereatsu/

なにごとも草創期というのは、面白いものである。見て思うことはいろいろとある。

高橋圭三も宮田輝も、私は記憶している。だが、その最初のとき、テレビの始まりのときはまだ生まれていない。私は、一九五五年の生まれである。そして、小さいとき、我が家にテレビはまだなかった。ただ、東京オリンピックをテレビで見たのは記憶にある。我が家にテレビがあったのは、いつからだったろうか。

黒柳徹子が語っていた。テレビは平和のためにあるものであると。この意味するところは、考えるところがある。今では、戦争の実況中継がテレビで可能になっている。いや、それが普通になっている。思い起こせば、テレビと戦争は関係が深い。かつては、ベトナム戦争がそうであった。あるいは、湾岸戦争の時のことも思い出す。今のウクライナの戦争では、リアルタイムで放送されている。

気になるのは、宮田輝の残した資料。これは、NHKで受け取ってきちんとアーカイブしておかなければならないものも、かなりあるはずである。分類整理して、少なくとも中性紙のフォルダーや箱に保存するぐらいのことはしておくべきだろう。

番組中の「テネシーワルツ」が良かった。

通信と放送の融合ということが言われて久しいが、しかし、良質のドキュメンタリーやエンターテイメント、さらに、報道などは、いくらSNSが普及しても、代替されることはないだろう。(楽観的には、AIがSNSの情報を整理して提示してくれる未来を考えることも不可能ではない。しかし、それでもAIにまず何をどのように学習させるかという課題はあるはずである。)

テレビに求められるもの、少なくとも私が求めているのは、「質」である。あるいは、作り手の良心と誠意と言ってもいいかもしれない。これからテレビはどんどん変わっていくだろうが、亡びることはないだろうと思う。

2023年3月23日記

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