『ハンチバック』市川沙央 ― 2023-08-02
2023年8月2日 當山日出夫
市川沙央.『ハンチバック』.文藝春秋.2003
芥川賞である。
この作品については、いろいろな見方ができるだろう。純然とした文学として読むこともできるし、あるいは、著者の置かれた境遇、立場を考えながら読むこともできる。あるいは、障害者という、これまであまり文学作品で描いてこなかったテーマをあつかった作品として読むこともできる。
私としては、著者がどのような人物であるかを考慮しつつも、ただ、これは文学としてすぐれていると言っておきたい。文学とは何か、これは困難な問題であるが、少なくとも、人間とはなんであるかを書いている、このことは確かである。この意味において、この作品は、人間とは何か、それが障害者の視点からということもあるが、普遍的に、人間の本質をうがっている。
人間が、社会の中で生きて行くとはどういうことなのか、あるいは、「身体性」とはなんであるのか、さまざまに考えるところがある。
なお私は、この作品を紙の本で読んだ。見ると、Kindle版もある。Kindleは持っているが、ここ数年使ったことがない。やはり紙の本で読みたいと思う。
2023年8月1日記
芥川賞である。
この作品については、いろいろな見方ができるだろう。純然とした文学として読むこともできるし、あるいは、著者の置かれた境遇、立場を考えながら読むこともできる。あるいは、障害者という、これまであまり文学作品で描いてこなかったテーマをあつかった作品として読むこともできる。
私としては、著者がどのような人物であるかを考慮しつつも、ただ、これは文学としてすぐれていると言っておきたい。文学とは何か、これは困難な問題であるが、少なくとも、人間とはなんであるかを書いている、このことは確かである。この意味において、この作品は、人間とは何か、それが障害者の視点からということもあるが、普遍的に、人間の本質をうがっている。
人間が、社会の中で生きて行くとはどういうことなのか、あるいは、「身体性」とはなんであるのか、さまざまに考えるところがある。
なお私は、この作品を紙の本で読んだ。見ると、Kindle版もある。Kindleは持っているが、ここ数年使ったことがない。やはり紙の本で読みたいと思う。
2023年8月1日記
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