ザ・バックヤード「京都国際マンガミュージアム」 ― 2023-08-11
2023年8月11日 當山日出夫
ザ・バックヤード 京都国際マンガミュージアム
京都国際マンガミュージアムには、一回だが行ったことがある。学会のときだったので、その収蔵庫の一端も見た。
捨てられるものをどうやって集めていくか、これが一番難しいところである。
気になったことを書いておくと、貸本漫画をコレクションするのはたしかに意義のあることである。だが、この時代の出版文化を考えるならば、他に貸本小説などもあったはずである。そもそも貸本屋というのが、どういう存在であったのか、日本の出版文化史のなかにきちんと位置づけることが急務であろう。マンガに限らず、サブカルチャーの底流にあった、貸本屋のことについて、研究が勧められるべきだろうと思う。
個人的には、まだ私の年代(一九五五年生まれ)だと、かろうじて貸本屋というのが記憶のうちにある。
貸本漫画に限らず、赤本など、捨てられてしまうものをコレクションしていくことの重要性は、どんなに強調してもいいだろう。
またこれからのことを考えるならば、コミケ同人誌などは、どうなっているのだろうかと思う。さらには、オンライン上のマンガもどうやって集めて保存していくかが課題となるだろう。(あるいは、役割分担としては、これは明治大学の方が担うことになるのだろうか。)
2023年8月10日記
ザ・バックヤード 京都国際マンガミュージアム
京都国際マンガミュージアムには、一回だが行ったことがある。学会のときだったので、その収蔵庫の一端も見た。
捨てられるものをどうやって集めていくか、これが一番難しいところである。
気になったことを書いておくと、貸本漫画をコレクションするのはたしかに意義のあることである。だが、この時代の出版文化を考えるならば、他に貸本小説などもあったはずである。そもそも貸本屋というのが、どういう存在であったのか、日本の出版文化史のなかにきちんと位置づけることが急務であろう。マンガに限らず、サブカルチャーの底流にあった、貸本屋のことについて、研究が勧められるべきだろうと思う。
個人的には、まだ私の年代(一九五五年生まれ)だと、かろうじて貸本屋というのが記憶のうちにある。
貸本漫画に限らず、赤本など、捨てられてしまうものをコレクションしていくことの重要性は、どんなに強調してもいいだろう。
またこれからのことを考えるならば、コミケ同人誌などは、どうなっているのだろうかと思う。さらには、オンライン上のマンガもどうやって集めて保存していくかが課題となるだろう。(あるいは、役割分担としては、これは明治大学の方が担うことになるのだろうか。)
2023年8月10日記
歴史探偵「消えた原爆ニュース」 ― 2023-08-11
2023年8月11日 當山日出夫
歴史探偵 消えた原爆ニュース
見ていて思うところは多くある。
まずは、GHQの占領政策、特にそのなかでも言論統制、検閲ということについてである。これは一般的には知られていることだと思うが、実際にどのように行われていたのか、その実態はあまり広く知られているとはいいがたい。この当時、普通の郵便物などでもGHQによる検閲がおこなわれていた。このあたりのことは、川端康成の小説にも出てきたのを憶えている。
それから、原爆の実態を報じようと思っても、被爆者自身が語りたがらなかったということも、歴史的には重要なことである。番組のなかでも一言だけ言及があった、被爆者に対する差別というのもあった。これらをふくめて、原爆がどのように語られてきたのか、検証の必要があるだろう。
ちょっと気になったのは、京都大学の文書館。原爆展の資料が残っているのはいいとしても、段ボール箱にはいっていた。これは、しかるべく処置して中性紙の紙の箱に保存すべきものだろう。大学の研究環境も厳しいこともわかるが、資料を後世に残すことも大学の役割の一つだろう。なんとなならないものかと思う。
2023年8月10日記
歴史探偵 消えた原爆ニュース
見ていて思うところは多くある。
まずは、GHQの占領政策、特にそのなかでも言論統制、検閲ということについてである。これは一般的には知られていることだと思うが、実際にどのように行われていたのか、その実態はあまり広く知られているとはいいがたい。この当時、普通の郵便物などでもGHQによる検閲がおこなわれていた。このあたりのことは、川端康成の小説にも出てきたのを憶えている。
それから、原爆の実態を報じようと思っても、被爆者自身が語りたがらなかったということも、歴史的には重要なことである。番組のなかでも一言だけ言及があった、被爆者に対する差別というのもあった。これらをふくめて、原爆がどのように語られてきたのか、検証の必要があるだろう。
ちょっと気になったのは、京都大学の文書館。原爆展の資料が残っているのはいいとしても、段ボール箱にはいっていた。これは、しかるべく処置して中性紙の紙の箱に保存すべきものだろう。大学の研究環境も厳しいこともわかるが、資料を後世に残すことも大学の役割の一つだろう。なんとなならないものかと思う。
2023年8月10日記
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