『どうする家康』あれこれ「史上最大の決戦」2023-08-14

2023年8月14日 當山日出夫

『どうする家康』第31回「史上最大の決戦」

この回で描いていたのは、小牧長久手の戦いの前夜。

信長の亡き後、天下をめぐって家康と秀吉の対立となる。この両者を対比的に描いていたことになる。

家康は、秀吉を百姓からのなりあがりと見ている。その評価としては、欲望に際限が無いと言っている。たぶん、これは、とりあえず秀吉が天下統一を果たした後、朝鮮半島まで兵をすすめることを、予見させるものいいである。

また印象的なのは、やはり徳川家臣団の結束の強さである。家康が天下をねらうことになるとして、家臣団もそれを支持している。たぶん、この結束力の強さが、最終的に家康が天下を治めることになる最大の原動力ということになるのだろう。

このドラマをここまで見てきて、徐々に面白くなってきていると感じる。まあ、歴史の結果ということは分かってはいるのだが、それでも、秀吉をどのような人物として描くか、かなり工夫していると思うところがある。

豊臣秀吉は、おそらく歴史小説などで最も人気のある人物の一人だと思うのだが、このドラマでは、その人物造形として、どこか腹黒い策士という面を見せている。この秀吉なら、天下をとるだろうが、そう長く続くことはないだろうと思わせる描き方になっている。

次回は、小牧長久手の戦いとなるようだ。楽しみに見ることにしょう。

2023年8月13日記