ドキュメント20min.「だから、起業したんです。」 ― 2023-09-17
2023年9月17日 當山日出夫
ドキュメント20min. だから、起業したんです。
この番組は、目立たない時間(日曜深夜、月曜未明)に放送するのだが、なかなか意欲的な内容のものが多くある。
起業したら、WindowsからMacに変わった、などは通常のNHKの番組で聞かれる台詞ではない。
この回は、起業した三人の若者のこと。
見ていて、今の若い人たちは意欲的だなあと思った。いい学校を出て、いい会社に入って、というコースから、自分から出て新たなスタートをきっている。若いからということもあるのだろうが、その意欲と、ビジネスとしての感覚は、評価すべきものがあると思う。
はっきりいってビジネスのことはよくわからないのだが、しかし、オンライン教育向けのプラットフォームの開発は、それなりに需要があるだろうとは思う。(これも、すでにある学校用のLMSとどう共存あるいは競争していくのかが、課題かなとは思うが。)
面白かったのは、番組製作のディレクターとの会話の部分まで収録していたこと。いったい何のために働いているのかと問われて、すぐに答えを言える人はすくないのではないか。まあ、なんとか答えることはできるかもしれないが、本当に自分が働くことの意味を深く考えたことのある人は、ほとんどいないかもしれない。NHKで働くというのは、どれほど魅力的だろうか。
ところで、先日、池袋の西武百貨店でストライキがあった。西武百貨店は、学生のころよく行った。一番行ったのは書店。それから、その上の階にあった美術館。
そのころ、西武百貨店が世の中から無くなることがあるかもしれない……このようなことは思ってもみなかった。
私が学生のころ、大学を出て就職した人びとは今どうしているだろうか。そのころ、もう半世紀以上も前のことになってしまうのだが、その年月を越えて、今に残っている会社はどれほどあるだろうか。大きなところでは、国鉄がなくなり、電電公社もなくなった。デパートもブランドとしては残っているところがあるが、その経営の中身は大きく変わってしまっている。
研究者として大学に職を得たとしても、大学の冬の時代などはとっくに終わり、今では熾烈な生き残りの時代になっている。大学もかつてのように安閑とした職場ではない。(昔の大学がそんなに良かったとは思わないけれど。)
一つの会社に人生を託して生きる、そのようなことがあり得たのは、昭和の時代のしばらくころのことだったのかとも思える。
これからの時代に向けて起業する若者たちは応援したい気持ちでいる。もはや、私としてはリタイアした立場として、将来の若者の活躍を見ていけたらと思うしかない。
2023年9月5日記
ドキュメント20min. だから、起業したんです。
この番組は、目立たない時間(日曜深夜、月曜未明)に放送するのだが、なかなか意欲的な内容のものが多くある。
起業したら、WindowsからMacに変わった、などは通常のNHKの番組で聞かれる台詞ではない。
この回は、起業した三人の若者のこと。
見ていて、今の若い人たちは意欲的だなあと思った。いい学校を出て、いい会社に入って、というコースから、自分から出て新たなスタートをきっている。若いからということもあるのだろうが、その意欲と、ビジネスとしての感覚は、評価すべきものがあると思う。
はっきりいってビジネスのことはよくわからないのだが、しかし、オンライン教育向けのプラットフォームの開発は、それなりに需要があるだろうとは思う。(これも、すでにある学校用のLMSとどう共存あるいは競争していくのかが、課題かなとは思うが。)
面白かったのは、番組製作のディレクターとの会話の部分まで収録していたこと。いったい何のために働いているのかと問われて、すぐに答えを言える人はすくないのではないか。まあ、なんとか答えることはできるかもしれないが、本当に自分が働くことの意味を深く考えたことのある人は、ほとんどいないかもしれない。NHKで働くというのは、どれほど魅力的だろうか。
ところで、先日、池袋の西武百貨店でストライキがあった。西武百貨店は、学生のころよく行った。一番行ったのは書店。それから、その上の階にあった美術館。
そのころ、西武百貨店が世の中から無くなることがあるかもしれない……このようなことは思ってもみなかった。
私が学生のころ、大学を出て就職した人びとは今どうしているだろうか。そのころ、もう半世紀以上も前のことになってしまうのだが、その年月を越えて、今に残っている会社はどれほどあるだろうか。大きなところでは、国鉄がなくなり、電電公社もなくなった。デパートもブランドとしては残っているところがあるが、その経営の中身は大きく変わってしまっている。
研究者として大学に職を得たとしても、大学の冬の時代などはとっくに終わり、今では熾烈な生き残りの時代になっている。大学もかつてのように安閑とした職場ではない。(昔の大学がそんなに良かったとは思わないけれど。)
一つの会社に人生を託して生きる、そのようなことがあり得たのは、昭和の時代のしばらくころのことだったのかとも思える。
これからの時代に向けて起業する若者たちは応援したい気持ちでいる。もはや、私としてはリタイアした立場として、将来の若者の活躍を見ていけたらと思うしかない。
2023年9月5日記
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