『ブギウギ』第1週「ワテ、歌うで!」2023-10-08

2023年10月8日 當山日出夫

『ブギウギ』第1週「ワテ、歌うで!」

笠置シズ子(ふむ、ATOKは一発で変換した)のことは、物心ついた時から知っていたと思う。テレビなどで「東京ブギウギ」は耳にした記憶がある。

ドラマの第一週を見て思うこととしては、BKはかなり力をいれて作っているなという印象である。これは、ここ数年の朝ドラに感じることである。まあ、中には例外もないわけではないが。脚本、キャスト、音楽、時代考証、どれも出来映えはすばらしいと思う。

第一週で描いていたのは、鈴子の子供のころのこと。風呂屋の娘が、少女歌劇団に入るまでのことであった。風呂屋をとりまく雑多な人びとが興味深く描かれていた。どの人物も個性があって面白い。風呂焚きのゴンベエ、記憶喪失のまま風呂屋で仕事をしている。今なら警察や行政の保護の対象ということになるかと思うのだが、大正から昭和のはじめごろ、このような人物が、街のなかにいてもおかしくはなかったのかもしれない。アホのおっちゃんもいい。いつもタダで風呂に入りに来る。それを許しているということも、この時代ならではという感じがする。

ところで、ちょっと気になっていることがある。土曜日のまとめでは省略されてしまっていたのだが、母親が子供を産んで家に帰ってきた場面。二人の赤ちゃんをつれていた。ドラマの始まった冒頭では、双子の男の子がいて、早くに亡くなったとあった。これは、本当に双子だったのだろうか。何かの事情があって、誰かの赤ちゃんを引き受けて育てることにでもなったのだろうか。このあたりのことは、これからのドラマの伏線になっているのだろうか。気になるところである。

それから、この週でも少しあった舞台の場面。おそらくこのドラマの見せ場の一つは、舞台ということになるだろう。これをどう見せるか、ドラマの大きな魅力となるかと思う。

これから昭和の戦前から戦後の時代を描くことになる。この時代をどのように描くか、これも気になっている。ちなみに、再放送が始まった『まんぷく』では、日中戦争が始まったころの世相を明るく描いていた。

次週は、少女歌劇団でのことになるらしい。楽しみに見ることにしよう。

2023年10月7日記

「デジタル・アイ 北朝鮮 独裁国家の隠された”リアル”」2023-10-08

2023年10月8日 當山日出夫

BS1スペシャル デジタル・アイ 北朝鮮 独裁国家の隠された”リアル”

OSINT、オープン・ソース・インテリジェンス、このことばが、一般に使われるようになったのは、ロシアのウクライナ侵攻からであるかと思っている。これは、OSINTによって現在の北朝鮮を分析したもの。

BS1スペシャルという枠で作った番組なので、総合のニュースなどで報じられるより、かなり踏み込んだ内容になっている。北朝鮮がニュース映像などでオープンにした映像、衛星画像、また、北朝鮮内部にいる人との秘密の交信など、どれも興味深いものであった。

北朝鮮が極超音速ミサイルの開発に成功したかもしれないということは、一般のニュースではほとんど報じられることがなかったと憶えているが、どうだろうか。極超音速ミサイルというものについて、一般に目にすることばになったのは、ロシアとウクライナの戦争以降であるかと思う。

思うことは、やはり北朝鮮は東アジアにとって軍事的脅威であることを、確認することになる。たぶん、北朝鮮の専門家は、一般よりも深刻に考えているようだ。現にある軍事的脅威に対しては、リアルな感覚が不可欠である。それは、平和を希求することと、決して矛盾するものではない。

OSINTによってどのような情報が外部に知られているか、これは北朝鮮自身も分かっていることだろう。相互にこのことが分かったうえでの、外交であり、軍事である。

2023年10月6日記