ブラタモリ「合体都市・北九州〜合体メガタウン!北九州市誕生の秘密とは?〜」2023-10-18

2023年10月18日 當山日出夫

ブラタモリ 合体都市・北九州〜合体メガタウン!北九州市誕生の秘密とは?〜

北九州市の後編である。

何よりも興味深かったのは、八幡の官営製鉄所の工場。今では、日本製鉄がひきついで使っているようだ。およそ一〇〇年以上も前に作られた、工場のクレーンが、現在でも稼働している。これには驚いた。

また、製鉄所の本体の工場(高炉)よりさきに、この工場を作ったという。工場を作るための材料、道具、建築資材を、調達し使えるようにするためだという。なるほど、そういうものかと思う。

このあたり、昔の製鉄所のその後の変遷なども紹介してあるとよかったと思う。おそらく、近代日本の製鉄業の歴史をなぞるものになるはずである。あるいは、だからこそ、あえて触れずに素通りしてしまったのかとも思うが。

製鉄所が八幡に決まるにあたって、旧藩の縄張り意識が働いていたというのも、面白い。

また、北九州の街に残る、洋館のついた和風住宅。日本の近代の建築史においては、重要なものかもしれない。例えば、アニメ映画『となりのトトロ』で出てくる住宅は、基本は和風の家だが、お父さんが書斎で使っている部屋は洋風になっている。このような住宅が、いつごろ、どのような人びとのために、どこで建てられてきたのか、興味のあるところである。

2023年10月15日記

「OSO18 “怪物ヒグマ”最期の謎」2023-10-18

2023年10月18日 當山日出夫

NHKスペシャル OSO18 “怪物ヒグマ”最期の謎

このヒグマのことは、何度かニュースで取りあげられているので、名前は知っていた。被害の大きかったことで、たびたびニュースで報じられていた。

だが、あるいは、このヒグマは、ある意味では犠牲者だったのだろう。人間が開拓した北海道、数が増えすぎているエゾシカは、狩猟で駆除された後の死体は放置されている。このような環境のなかで、ヒグマが肉を食べるようになったとしても、それは、環境の変化のなせるわざということになろうか。

今の自然環境がつづく限り、これからも続くヒグマが登場することになるだろう。

感想として思うことしては……このヒグマを撃ったことを批難しようとは思わない。また、同時に、このクマの肉と分かって食べに行こうとも思わない。(できれば、地中に埋めて、自然に帰してやるのがよかったのではないかと感じる。)

それにしても興味深かったのは、エゾシカやヒグマを解体して食肉として流通する業者がいることである。なるほどこのような職業があるのかとも思った。また、クマの手が高級中華料理の食材になることは、知識としては知っていたが、実際にヒグマの手が食べられていることも、ある意味で驚きであった。

解体業者のところで、ヒグマの骨を探し出したのが、番組の製作にたずさわったNHKのディレクターだったいうのも面白い。そして、その骨を分析すれば、ヒグマがどのような食物を食べてきたのかが分かるというのも、興味津々である。

2023年10月16日記