プロフェッショナル仕事の流儀「直径7センチの、小宇宙」 ― 2023-10-28
2023年10月28日 當山日出夫
プロフェッショナル仕事の流儀 直径7センチの、小宇宙 〜おもちゃ開発者 誉田恒之〜
カプセルトイは、売っているところは何度か見たことがあるが、自分で買ったということはない。このごろでは、いろんなものが、カプセルトイとして売られているらしいということは、知識としては知っていた。だが、その中身の開発については、まったく知るところがなかった。
興味深かったところがいくつかある。
まず、何よりも開発者の情熱である。こんなところにまでこだわっているのかと、見ていて驚いた。だからこそ、人を引きつけるのだろう。
それから、番組の趣旨とは関係ないことなのだが、昆虫の販売会とか、爬虫類の販売とかあるということも、私にとってはおどろきである。これも、マニアの世界ならではのことなのだろう。
さらに、プラモデラーというのを始めて知った。単にマニアを超えている。世の中にはいろんな人がいるものである。
おもちゃの企画、設計などは、日本の会社で行うが、金型を作ったり、実際に生産したりするのは、中国である。これも、時代の流れとしてはそうなのだろうと感じる。かつては、日本でもおもちゃを作って輸出したりしていたかと思うのだが、もう日本で製造ラインを維持するという時代ではない。
その中国とのやりとり、設計図のやりとりが、テレビの画面で見た限りでは、かなりアナログに近い。てっきりインターネットを使った、デジタルのCADデータの送信だろうと思うのだが、実際のところはどうなのだろうか。
しかし、私の場合、これから生きていてカプセルトイを、ガチャっと回して買うということは、たぶん無いだろうと思っている。
2023年10月27日記
プロフェッショナル仕事の流儀 直径7センチの、小宇宙 〜おもちゃ開発者 誉田恒之〜
カプセルトイは、売っているところは何度か見たことがあるが、自分で買ったということはない。このごろでは、いろんなものが、カプセルトイとして売られているらしいということは、知識としては知っていた。だが、その中身の開発については、まったく知るところがなかった。
興味深かったところがいくつかある。
まず、何よりも開発者の情熱である。こんなところにまでこだわっているのかと、見ていて驚いた。だからこそ、人を引きつけるのだろう。
それから、番組の趣旨とは関係ないことなのだが、昆虫の販売会とか、爬虫類の販売とかあるということも、私にとってはおどろきである。これも、マニアの世界ならではのことなのだろう。
さらに、プラモデラーというのを始めて知った。単にマニアを超えている。世の中にはいろんな人がいるものである。
おもちゃの企画、設計などは、日本の会社で行うが、金型を作ったり、実際に生産したりするのは、中国である。これも、時代の流れとしてはそうなのだろうと感じる。かつては、日本でもおもちゃを作って輸出したりしていたかと思うのだが、もう日本で製造ラインを維持するという時代ではない。
その中国とのやりとり、設計図のやりとりが、テレビの画面で見た限りでは、かなりアナログに近い。てっきりインターネットを使った、デジタルのCADデータの送信だろうと思うのだが、実際のところはどうなのだろうか。
しかし、私の場合、これから生きていてカプセルトイを、ガチャっと回して買うということは、たぶん無いだろうと思っている。
2023年10月27日記
ETV特集「年金探偵が行く」 ― 2023-10-28
2023年10月28日 當山日出夫
ETV特集 年金探偵が行く
消えた年金問題である。
年金の記録については、今の制度では国民、請求者に責任がある。それを、国の側に責任があるようにしなければならない。このことには同感である。
この番組の意図からは外れることになるだろうが、思うことをいくつか書いてみる。
一つには、企業アーカイブの必用性である。会社の歴史を記録として残すことの価値を確認することになる。昔は、どこにあり、名称はなんであったのか、そのことが記録として残っていないと、年金の請求もできない。(中に出てきた、戦時中の中島飛行機が今のスバルになるというぐらいは、知られているかもしれないが、その他の企業については、そもそも社史の記録が残っているところが、どれくらいあるだろうか。)
日本では、いわゆる年金記録の問題から、公文書の管理の問題へと議論が発展してきたと憶えているのだが、それと同時に企業の記録を残すことの意義も重要である。
それから、人名に変体仮名が使えた時代があった、ということ。これは、国語学、日本語学を専門としている人間でも、あまり知らないことかもしれない。私の場合、たまたま、ユニコードへの変体仮名の提案の仕事にかかわったこともあって、このあたりの事情については、比較的知っているかとも思う。
戸籍をはじめとして、国民にかかわる各種の記録を電子化するには、そこで使用される文字(漢字、仮名)を、きちんと整理する必要がある。このことを抜きにして、行政事務のデジタル化は無理である。さらには、地名表記でつかう漢字のこともある。(このあたりのことを考えると、この国の行政のデジタル化は、足下から考えなおす必要があると思ったりするが、どうだろうか。せいぜい、その出発点にたったと言えるかどうかの段階だと、文字の研究者としては思う。)
2023年10月23日記
ETV特集 年金探偵が行く
消えた年金問題である。
年金の記録については、今の制度では国民、請求者に責任がある。それを、国の側に責任があるようにしなければならない。このことには同感である。
この番組の意図からは外れることになるだろうが、思うことをいくつか書いてみる。
一つには、企業アーカイブの必用性である。会社の歴史を記録として残すことの価値を確認することになる。昔は、どこにあり、名称はなんであったのか、そのことが記録として残っていないと、年金の請求もできない。(中に出てきた、戦時中の中島飛行機が今のスバルになるというぐらいは、知られているかもしれないが、その他の企業については、そもそも社史の記録が残っているところが、どれくらいあるだろうか。)
日本では、いわゆる年金記録の問題から、公文書の管理の問題へと議論が発展してきたと憶えているのだが、それと同時に企業の記録を残すことの意義も重要である。
それから、人名に変体仮名が使えた時代があった、ということ。これは、国語学、日本語学を専門としている人間でも、あまり知らないことかもしれない。私の場合、たまたま、ユニコードへの変体仮名の提案の仕事にかかわったこともあって、このあたりの事情については、比較的知っているかとも思う。
戸籍をはじめとして、国民にかかわる各種の記録を電子化するには、そこで使用される文字(漢字、仮名)を、きちんと整理する必要がある。このことを抜きにして、行政事務のデジタル化は無理である。さらには、地名表記でつかう漢字のこともある。(このあたりのことを考えると、この国の行政のデジタル化は、足下から考えなおす必要があると思ったりするが、どうだろうか。せいぜい、その出発点にたったと言えるかどうかの段階だと、文字の研究者としては思う。)
2023年10月23日記
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