「韓国 イテウォン群集事故〜あれから1年 被害者たちの闘い〜」2023-10-30

2023年10月30日 當山日出夫

アナザーストーリーズ 韓国 イテウォン群集事故〜あれから1年 被害者たちの闘い〜

今年もハロウィーンの時期になった。テレビの報道などを見ると、渋谷ではいろいろと対策を考えているらしい。(そもそも、ハロウィーンで騒ぐというのは、ごく近年になってからの現象で、私の若いころには、名前は知っていたぐらいで、なんともなくすごしていた。)

韓国のイテウォンでの事故のことは、報道で見て知っている。だが、その事故の後に、遺族を始め関係した人びとが、どのように暮らしてきたのか、どんな気持ちでいるのか、社会はどんなふうに対応したのか、日本ではほとんど報じられていないと思う。

犯人捜しからはじまって、遺族への誹謗中傷、今のネット社会においては、特に目新しいことではないのかもしれないが、しかし、そのような行動に人びとを駆り立てる何かが、ネット社会、メディアの変革のなかにあるようにも思える。イテウォンでの事故が、他人事ではないのは、事故そのもの……無論、日本で起こった明石の事故のことはあるが……よりも、SNSが広まった社会における、人びとの行動のあり方の問題として、考えるべきことが多くあるように思えてならない。

韓国という国に対する好き嫌いは人によってあるだろうが、この事故とその後のことから、考えるべきことは多くある。無論、事故を未然に防ぐための対応は必要であるが、それと同時に、もし何か事故が起こった後のことまで考えて、社会でどうあるべきか、考えなければならないと強く思う。

2023年10月28日記

『どうする家康』「逆襲の三成」2023-10-30

2023年10月30日 當山日出夫

『どうする家康』第41回「逆襲の三成」

関ヶ原の合戦の前夜ということである。このドラマでは、なんとなく石田三成のクーデターというような雰囲気である。

家康は語る……三成は信念で動いている。そして、信念は人を動かすものである、と。

実質的に天下の政は家康のものになったとはいえ、日本のうちにはまだ多くの不満分子がある。豊臣の天下を守りたいと思う武将も多い。それらを糾合したとき、どれほどの勢力になるのか。天下を二分することになる。

三成の動きの背後には、茶々の存在があった。

大河ドラマでは、これまで多くの関ヶ原の合戦が描かれてきた。記憶に新しいところでは、『真田丸』の時のことが思い出される。これは、描いたというよりも、ただ台詞だけで終わってしまった、ドラマ史上最速の関ヶ原の合戦であった。

家康が上方を留守にしたときをねらって、三成は兵を挙げるということになった。このとき、家康の方も、三成の方も、いわゆる戦力の逐次的投入ということはしない。大軍勢で一気に勝負に出るという方針をとることになる。

ところで、この回では、ウイリアム・アダムズ、三浦按針が登場していた。これは、昔、学校の教科書に出てきたのを憶えている。三浦按針が、世界の海のどのようなところを漂流して日本にやってきたのか、ということも興味深い。(この当時の南蛮貿易では、ヨーロッパからは、喜望峰からインド洋に入り、東南アジアを経て、日本にやってきていたはずである。)

さて、次週はいよいよ関ヶ原の合戦である。どのようになるか、楽しみに見ることにしよう。

2023年10月29日記