100分de名著「“古今和歌集” (3)歌は世につれ、世は歌につれ」 ― 2023-11-24
2023年11月24日 當山日出夫
100分de名著 “古今和歌集” (3)歌は世につれ、世は歌につれ
この回のタイトルは、「歌は世につれ、世は歌につれ」とあるが、中身はちょっとちがっていた。基本は、雑と分類されるような歌のことが中心であった。
恋の歌、四季の歌ときて、雑の歌というのは、『古今和歌集』を読んでいく場合、順当な順序だろうと思う。
和歌とは、愚痴であり、ぼやきである。確かに、世の中で生きている人間の様々な感情、喜怒哀楽を歌に詠むという意味では、まさにいろんな歌が含まれることになる。このあたりを考えると、勅撰集として編纂された意図がどのあたりにあったのか、考えることにもつながるだろう。
ところで、『古今和歌集』をこれまでとりあげてきて、紀貫之の歌が登場していないと思う。さてどうだったろうか。(残してある録画を確認しようとまでは思わないのだが。)『古今和歌集』の成立に紀貫之は重要な人物であるはずだが、これはたまたまなのか、意図的に貫之に言及することを避けているのか、ちょっとかんぐりたくなるところがある。少なくとも、勅撰集として編纂されたことの意義というようなことには、あまりふみこんではいない。それよりも、平安の王朝貴族の生活感覚が、現代のわれわれに共通するところがある、この側面を強調して番組は作ってあると感じる。
2023年11月22日記
100分de名著 “古今和歌集” (3)歌は世につれ、世は歌につれ
この回のタイトルは、「歌は世につれ、世は歌につれ」とあるが、中身はちょっとちがっていた。基本は、雑と分類されるような歌のことが中心であった。
恋の歌、四季の歌ときて、雑の歌というのは、『古今和歌集』を読んでいく場合、順当な順序だろうと思う。
和歌とは、愚痴であり、ぼやきである。確かに、世の中で生きている人間の様々な感情、喜怒哀楽を歌に詠むという意味では、まさにいろんな歌が含まれることになる。このあたりを考えると、勅撰集として編纂された意図がどのあたりにあったのか、考えることにもつながるだろう。
ところで、『古今和歌集』をこれまでとりあげてきて、紀貫之の歌が登場していないと思う。さてどうだったろうか。(残してある録画を確認しようとまでは思わないのだが。)『古今和歌集』の成立に紀貫之は重要な人物であるはずだが、これはたまたまなのか、意図的に貫之に言及することを避けているのか、ちょっとかんぐりたくなるところがある。少なくとも、勅撰集として編纂されたことの意義というようなことには、あまりふみこんではいない。それよりも、平安の王朝貴族の生活感覚が、現代のわれわれに共通するところがある、この側面を強調して番組は作ってあると感じる。
2023年11月22日記
ザ・バックヤード「東京メトロ」 ― 2023-11-24
2023年11月24日 當山日出夫
ザ・バックヤード 東京メトロ
私の語彙では、いまだに「営団地下鉄」と言ってしまう。東京を離れてかなりになるが、いつのまにか名称が変わってしまった。新しい路線も増えたので、東京に行っても地下鉄の乗り換えに迷う。(といってもここ数年、東京にはほとんど行けていないのだが。)むか~し、大学生になって東京で暮らし始めたころ、地下鉄に営団と都営の二種類があるのにとまどったことを憶えている。
訓練用の駅のことは、以前に何かのテレビ番組で見たような記憶がある。今の時代、運転士、車掌の訓練に、シミュレータを使うのは普通のことになってきているのだろう。(テレビでは出てきていなかったが、模擬的に作った駅においては、テロなどの犯罪対応の訓練も出来るのだろうと思うが、どうなのだろうか。)
興味深かったのは、カバンの中身。東京メトロに限らずであるが、鉄道を使うと、乗務員の人が黒いカバンを持ってホームを歩いているのを見かける。いったい何が入っているのだろうかと思っていたのだが、緊急事態のためにいろんなものを持ち歩いている。
乗務前に、発酵食品などを食べてはいけないということは、なるほどそういうこともあるのかと思った。
それから、深夜の保線作業。バラストの調整を自動で出来るのはとても興味深い。
列車の混雑ぐあいカメラとAIで自動的に検知するシステムは、まさに今の時代ならではのものである。(しかし、私はいまだにスマホを持っていないので、列車の混雑状況が分かっても、その恩恵にあずかることはないのだが。)
2023年11月23日記
ザ・バックヤード 東京メトロ
私の語彙では、いまだに「営団地下鉄」と言ってしまう。東京を離れてかなりになるが、いつのまにか名称が変わってしまった。新しい路線も増えたので、東京に行っても地下鉄の乗り換えに迷う。(といってもここ数年、東京にはほとんど行けていないのだが。)むか~し、大学生になって東京で暮らし始めたころ、地下鉄に営団と都営の二種類があるのにとまどったことを憶えている。
訓練用の駅のことは、以前に何かのテレビ番組で見たような記憶がある。今の時代、運転士、車掌の訓練に、シミュレータを使うのは普通のことになってきているのだろう。(テレビでは出てきていなかったが、模擬的に作った駅においては、テロなどの犯罪対応の訓練も出来るのだろうと思うが、どうなのだろうか。)
興味深かったのは、カバンの中身。東京メトロに限らずであるが、鉄道を使うと、乗務員の人が黒いカバンを持ってホームを歩いているのを見かける。いったい何が入っているのだろうかと思っていたのだが、緊急事態のためにいろんなものを持ち歩いている。
乗務前に、発酵食品などを食べてはいけないということは、なるほどそういうこともあるのかと思った。
それから、深夜の保線作業。バラストの調整を自動で出来るのはとても興味深い。
列車の混雑ぐあいカメラとAIで自動的に検知するシステムは、まさに今の時代ならではのものである。(しかし、私はいまだにスマホを持っていないので、列車の混雑状況が分かっても、その恩恵にあずかることはないのだが。)
2023年11月23日記
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