ドキュメント20min.「又吉直樹の図書館探訪」2024-01-17

2024年1月17日 當山日出夫

ドキュメント20min. 又吉直樹の図書館探訪

今の私の住まいでは、近くに公共図書館がないといっていい。少なくとも歩いていける範囲内にはない。なので、本は買って読むということにしている。

若いとき、学生のころ、東京で目黒に住んでいた。目黒区目黒である。目黒川の近くで、公園があり、なかに図書館もあった。この図書館には、いくどか行くことがあった。しかし、自分の専門の勉強……国語学、訓点語学……のためには、どうしても大学の図書館を使うことが多かった。

公共図書館も随分と変わったものだと感じる。

番組で紹介されていたのは、杉並区の図書館。普通の公共図書館だが、「YA」として中学生・高校生の居場所を提供しようというこころみがある。

興味深かったのは、団体貸出の書籍。こういう制度があることも面白いが、そのなかに紙芝居が含まれていることも重要かと思う。今でも紙芝居の需要はあるということが分かる。テレビに映っていたのは、「三枚のおふだ」。(たぶん、これを映すにあたっては、著作権などクリアした上での番組制作だったとは思うが。)

また杉並区ならではの近代文学についてのいくつかの貴重な本もある。そういえば、晩年の井伏鱒二のことを取材したNHKの番組が、去年だったろうか再放送されたをなんとなく眺めていた記憶がある。

このシリーズは、他の図書館でも続けてほしいと思う。

2024年1月15日記

ブラタモリ「絶景!黒部峡谷〜黒部の絶景は電源開発の軌跡にあり?〜」2024-01-17

2024年1月17日 當山日出夫

ブラタモリ 「絶景!黒部峡谷〜黒部の絶景は電源開発の軌跡にあり?〜」

以前に放送の黒部ダムをあつかった回は見た。今回は、前回とは異なるルートで黒部を目指すことになるようだ。

番組の趣旨とは関係ないが思ったことを書いてみる。

黒部川扇状地を列車で通過するとき、車窓からは田圃が見えていた。これは、どの田圃も四角に整理されているものになっていたが、このような状態になったのはいつごろからなのだろうか。また、この扇状地は、耕作地としては適していると思えるのだが、古代から中世、近世にかけて、どのような土地であり、どのような支配者がいたのだろうか。

まあ、こんなことは調べる気になればすぐ分かることなのだろうが、もう年をとってくると、それも面倒になる。ただ、テレビを見て、ふと思うだけである。

それから、一〇〇年まえのトロッコ列車の写真。乗っていたのは、男性ばかりであった。このころのことだから全員が帽子をかぶっている。この当時、トロッコ電車に乗って、黒部峡谷を観光におとずれた人たちは、いったいどんな人たちだったのだろうか。このあたりも気になったところである。

観光地の歴史、観光の歴史、というのは、歴史学の一つの研究分野である。

さて、次は黒部峡谷の続きである。これも見ることにしよう。

2024年1月14日記

偉人の年収「与謝野晶子」2024-01-17

2024年1月17日 當山日出夫

偉人の年収 How much? 与謝野晶子

与謝野晶子、鉄幹のことについては、概略は知っているつもりでいたが、面白かった。

少し前に刊行になった、『よみがえる与謝野晶子の源氏物語』(神野藤昭夫、花鳥社)は買ってあるのだが、まだ読んでいない本である。これは是非とも読んでおきたくなった。

『みだれ髪』は、今でも新潮文庫版で手軽に読める。この歌集は読んだ。

文化学院は、私が東京で住んでいたころ、お茶の水にあった。これは、近年になって閉校になってしまっている。これもまた時代の流れだろうとは思う。

与謝野晶子で思い出すのは、慶應の文学部の学生のとき、池田彌三郎先生が講義のなかで、源氏物語の成立論に触れたとき、宇治十帖になると歌が変わっていると、与謝野晶子が書いている……このように紹介されていたのを憶えている。その後、特に与謝野晶子の書いたものを調べるということもなく今にいたっているのだが、源氏物語の成立論を考えるうえで、歌人である与謝野晶子の言ったことは重要かと思う。

古典を読むことで、男女の恋が分かり、女性の自立につながる。このような古典の読み方は、その時代ならではのものであろう。今日、『源氏物語』などの古典は、教育の場から退けられようとしている。

それから、与謝野晶子の名前であるが、よく本名は「志よう」であるあるとされる。与謝野晶子が生まれた時代は、普通に変体仮名が使われていた時代だから、「志」は漢字とするよりも、「し」の変体仮名としてあつかった方がいいように思っているのだが、どうだろうか。

2024年1月14日記