ザ・バックヤード「気象庁」2024-01-27

2024年1月27日 當山日出夫

ザ・バックヤード 気象庁

気象庁は、テレビやインターネットなどで天気予報に接する以外には、ほとんど知識がない。気象観測をして、天気予報をしているところだという認識程度である。

線状降水帯は、たしかにこのごろ目にするようになったことばである。これが、観測機器の発達によって飛躍的に向上した気象観測データによるものであるということは知らなかった。GNSSということばも初めて知った。宇宙にある衛星からの電波のわずかな遅延を観測することによって、大気中の水蒸気を見ることができる。

それと、昔ながらのラジオゾンデも活用されている。

また、海の中の観測を行っていることは、この番組で初めて知った。どこかの研究機関が行っているのだろうとは思ってはいたことなのだが、気象庁の担当であることは、知らなかった。これも、国際的な協力関係があって、世界中の海の観測を行っている。地球環境の研究のためには、このような地道な調査と国際的な協力が不可欠ということになる。

2024年1月25日記

フロンティア「発光生物 進化の謎」2024-01-27

2024年1月27日 當山日出夫

フロンティア 発光生物 進化の謎

どのような目的で光るのか、どのような仕組みで光るのか、まだまだ謎につつまれている。

特に、日本におけるゲンジボタルの、2秒型、4秒型、さらに、1秒型への分化というのは、とても興味深い。西日本と東日本で違い、さらに西日本において、五島列島で、新しく1秒型が生まれている。

たぶん生物学の議論としては、種とはなんであるかという議論はあるとは思うが(このあたりのことはまったくの門外漢である)、日本列島の形成と種の分化ということを、実際に飛んで光っている蛍の光から観察できるというのは、貴重なことだと思う。

蛍と言って思い出すのは、谷崎潤一郎の『細雪』に描かれた蛍狩りのことがある。たしか岐阜だったかと思うが、どうだったろうか。少なくとも、谷崎潤一郎が描いた蛍狩りは、西日本型で2秒型ということになるのだろう。

それからちょっと気になったことがある。光る目的として、その光を見る目が重要である。どのような構造の目で、どのような波長の光を捕らえているのか、このあたりが、ふと気になったことである。よく知られていることとしては、人間の目で見る光の範囲と、モンシロチョウが見ている光の範囲は異なっている。色彩学の入門書には必ず出てくることである。

場合によっては人間の目で感知できない光を放っている発光生物もいるのかもしれないと思う。

2024年1月19日記