フロンティア「発光生物 進化の謎」2024-01-27

2024年1月27日 當山日出夫

フロンティア 発光生物 進化の謎

どのような目的で光るのか、どのような仕組みで光るのか、まだまだ謎につつまれている。

特に、日本におけるゲンジボタルの、2秒型、4秒型、さらに、1秒型への分化というのは、とても興味深い。西日本と東日本で違い、さらに西日本において、五島列島で、新しく1秒型が生まれている。

たぶん生物学の議論としては、種とはなんであるかという議論はあるとは思うが(このあたりのことはまったくの門外漢である)、日本列島の形成と種の分化ということを、実際に飛んで光っている蛍の光から観察できるというのは、貴重なことだと思う。

蛍と言って思い出すのは、谷崎潤一郎の『細雪』に描かれた蛍狩りのことがある。たしか岐阜だったかと思うが、どうだったろうか。少なくとも、谷崎潤一郎が描いた蛍狩りは、西日本型で2秒型ということになるのだろう。

それからちょっと気になったことがある。光る目的として、その光を見る目が重要である。どのような構造の目で、どのような波長の光を捕らえているのか、このあたりが、ふと気になったことである。よく知られていることとしては、人間の目で見る光の範囲と、モンシロチョウが見ている光の範囲は異なっている。色彩学の入門書には必ず出てくることである。

場合によっては人間の目で感知できない光を放っている発光生物もいるのかもしれないと思う。

2024年1月19日記

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

※投稿には管理者が設定した質問に答える必要があります。

名前:
メールアドレス:
URL:
次の質問に答えてください:
このブログの名称の平仮名4文字を記入してください。

コメント:

トラックバック

このエントリのトラックバックURL: http://yamamomo.asablo.jp/blog/2024/01/27/9654143/tb

※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。