『ブギウギ』「ほんまに離れとうない」2024-01-28

2024年1月28日 當山日出夫

『ブギウギ』第17週「ほんまに離れとうない」

スズ子に子供ができる。仕事をつづけるか、やめるか。また、愛助も病気が再発する。さて、この後どうなるかである。結婚か仕事か、このあたりのことは、この時代ならさもありなんとは思う。スズ子、愛助、それから母親のトミ、周囲の人びと、これらの感情が細かに描かれていたと感じる。

ただ、ちょっと気になったことを書いておく。

スズ子は愛助に手紙を書いているのだが、その文章が、大阪弁である。これはどうかと思う。話しことばが大阪弁であるのはいいとしても、書きことばが大阪弁の言文一致体であるというのは、不自然である。普通の文章語、あるいは、書簡の文章というものがあったろうと思うが、そうはなっていない。いくらなんでも手紙のなかで自分のことを「ワテ」と称するのは、違和感がある。

戦後まもなくのころであるが、東京と大阪との間で電話はすぐに通じるし、また、鉄道の切符もすぐに手に入ったようだ。このあたり、実際の戦後の状態としてはどうだったのだろうか。

さらに書いてみるならば、マネージャーの山下が、「エンターテイメント」ということばを使っていたのだが、この時代に一般に使われていたのだろうかという気もする。(ただ、日本国語大辞典をジャパンナレッジで見ると、大正時代の用例は出てくるのだが。)

次週、ジャズカルメンになるようだ。楽しみに見ることにしよう。

2024年1月27日記

ウチのどうぶつえん「おまたせ!ペンギンパック」2024-01-28

2024年1月28日 當山日出夫

ウチのどうぶつえん おまたせ!ペンギンパック

たしか長崎の水族館は、日本でも有数のペンギンの飼育施設であるはずだが、どうだったろうか。

国内のペンギンだけで繁殖を繰り返すとよくないので、もともとの生息地であるオーストラリアから新しいペンギンを連れてきたい。しかし、生きたままで連れてくるのは負担がかかるので、受精卵を移動させて、そして孵化させる。なるほど、このような取り組みがあり得るのかと感心した。その孵化のための温度、湿度の管理も非常に厳格である。この背後には、そうとの試行錯誤があったにちがいない。

動物園や水族館で、どんな仕事をしているのか、とても興味深い。

ところで、「ファーストペングイン」と言って「五代さま」というのは、通じない視聴者もかなりいるのではないかと思うが、どうだろうか。

2024年1月27日記