「越境する紅テント〜唐十郎の大冒険〜」2024-06-17

2024年6月17日 當山日出夫

アナザーストーリーズ 越境する紅テント〜唐十郎の大冒険〜

録画してあったのをようやく見た。

唐十郎の名前は知っているし、紅テントのことも知ってはいる。ただ、わかいときから演劇にはほとんど関心のなかった私としては、その舞台を見たという経験はない。時々ニュースで話題になっていたのは憶えている。

番組を見ていて、「アングラ」ということばを久しぶりに目にした。カウンターカルチャーが、時代を風靡していたときがあった。ただ、若いころの私は、さほどカウンターカルチャーに傾倒することなくすごしてきたということがある。

その時代のなかにあった猥雑さ、これが一番重要なポイントかもしれない。今の時代、なにもかも綺麗に潔癖になりすぎてしまっているように感じる。それが、リベラルな価値観によるものであるとしても、あまりにも妥協を許さない潔癖主義に、私としては閉口するところがある。かつての日本、それはきたなく貧しかったかもしれないが、しかし猥雑さとしかいいようのない、活力のようなものがあった。もはや、老人としては、そのような時代の日本を懐かしく思い出すことになる。

上野の男娼の映像がNHKで映るのは珍しいかもしれない。たぶん、「映像の世紀」シリーズでも映ったことはないだろうと思う。上野が江戸時代から男娼のたむろする場所であったのは、よく知られていることだと思う。それも、現在ではどうなのだろうか。

新宿の歌舞伎町も、かつてはカウンターカルチャーの場だった。

唐十郎は韓国でも公演している。その当時は、朴正熙による軍事独裁政権の時代だった。そして、北朝鮮を礼讃する声もあった時代である。韓国では日本語の歌を歌うことも禁じられていた。このようなことも、もう多くの人びとにとって記憶の彼方のことになっているかもしれない。

2024年6月15日記

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