「生命の星・地球博物館」2024-07-19

2024年7月19日 當山日出夫

ザ・バックヤード 生命の星・地球博物館

この施設のことは知らなかった。見てみると出来たのが一九九五年ということなので、私が東京から離れた後のことになる。

地球の歴史についての博物館であるが、興味深いのは、神奈川県の自然史博物館という性格を持っていることである。このような施設が、各都道府県にもっとあってもいいと思う。その地域の生態系、動物や植物、昆虫、また、地質、などなどについて、総合的にコレクションし研究するという施設があるべきかと思う。

特に面白かったのは、地層の標本。なるほど、ああいうふうにして地層の標本を作るのかということと、そこからいろんなことが分かるというのも面白い。

小田原城の石垣の石がどこから来たのかということも面白かった。このような調査は、全国の城や城跡について、どれぐらい行われているのだろうか。(もし実施するとするならば、歴博と科博の合同研究というような形になるのかもしれない。今の日本で、そう簡単に予算がつくような研究ではないかもしれないが、興味のあるところである。)

2024年7月18日記

「かあちゃんは好敵手 棋士・藤沢秀行と妻モト」2024-07-19

2024年7月19日 當山日出夫

時をかけるテレビ かあちゃんは好敵手 棋士・藤沢秀行と妻モト

見ていて印象に残ったのは、藤沢秀行が自分の家で棋譜を見ながら碁を打っている場面。非常に甲高い音で碁石を打ち付けていた。普通、あんなに大きな音をたてて碁を打たないだろうと思うのだが。気迫というか、エネルギーを感じるシーンだった。

今から二〇年ほど前の番組であるが、この時代には、このような生き方をする人がいて、それを番組に作ることができたのだなあ、ということを感じる。今では、もしこのような人物、家庭があったとしても、はたしてこのような放送が可能だろうか。

無頼派ということばも、今ではもう死語になってしまったかと思う。

しかし、見ていてなんとなくこういうのも人間の生き方としてあるのだな、人間というのはこういうものなんだなあ、と感じるところがある。

番組の最後に仏壇が映っていた。「無明居士」とあったのが、藤沢秀行の戒名ということだと思うのだが、いかにもふさわしい。

2024年7月18日記