「森の中の敵 ウクライナ 前線兵士の7週間」 ― 2024-08-08
2024年8月8日 當山日出夫
BS世界のドキュメンタリー 「森の中の敵 ウクライナ 前線兵士の7週間」
二〇二四年、イギリスの制作。
こういう番組を見られるというのは、はたして幸せなことなのだろうか、と見ながら思った。
ウクライナの鉄道守備のための舞台に密着したものである。戦闘場面がリアルに描写されている。(ただ、さすがに、敵のロシア兵を撃ち殺すときのリアルな映像はカットしたようだったが。)
思うことはいくつかある。
戦争、あるいは、個々の戦闘というものは、悲惨なものである。これは、いくら強調してもいいだろう。だが、そのなかで、人間は戦意の高揚ということを必要とする。自分自身をふるいたたせるために、といっていいだろうか、敵への憎しみをかくさない。また、戦果をよろこぶ気持ちもある。戦場における人間の心理というものは、こういうものなのだろうと思うしかない。
森の中で、目の前に敵兵がいるなら、それに向けて自動小銃を撃つ。敵を殺す。これが戦場における日常の人間の行動である。人間とは、あるいは、兵士とは、こういうものなのである。(しかし、これはゲームではない。)
戦闘に出かける前に、神にいのる。そうしなければ、気持ちが持たないのだろう。
現代の戦争という点から見るならば、ドローンの利用が大きく変えたということになる。ドローンをどのように戦術的に使っていくか、そして、どのような作戦をたてるか、軍事的に重要な意味を持つことになる。
戦場とは何か、さまざまに考えるところのある番組だった。反戦平和をとなえるだけでは伝わらない、本当の意味での戦争のリアルというものに触れるところのある番組であったと思う。
2024年8月7日記
BS世界のドキュメンタリー 「森の中の敵 ウクライナ 前線兵士の7週間」
二〇二四年、イギリスの制作。
こういう番組を見られるというのは、はたして幸せなことなのだろうか、と見ながら思った。
ウクライナの鉄道守備のための舞台に密着したものである。戦闘場面がリアルに描写されている。(ただ、さすがに、敵のロシア兵を撃ち殺すときのリアルな映像はカットしたようだったが。)
思うことはいくつかある。
戦争、あるいは、個々の戦闘というものは、悲惨なものである。これは、いくら強調してもいいだろう。だが、そのなかで、人間は戦意の高揚ということを必要とする。自分自身をふるいたたせるために、といっていいだろうか、敵への憎しみをかくさない。また、戦果をよろこぶ気持ちもある。戦場における人間の心理というものは、こういうものなのだろうと思うしかない。
森の中で、目の前に敵兵がいるなら、それに向けて自動小銃を撃つ。敵を殺す。これが戦場における日常の人間の行動である。人間とは、あるいは、兵士とは、こういうものなのである。(しかし、これはゲームではない。)
戦闘に出かける前に、神にいのる。そうしなければ、気持ちが持たないのだろう。
現代の戦争という点から見るならば、ドローンの利用が大きく変えたということになる。ドローンをどのように戦術的に使っていくか、そして、どのような作戦をたてるか、軍事的に重要な意味を持つことになる。
戦場とは何か、さまざまに考えるところのある番組だった。反戦平和をとなえるだけでは伝わらない、本当の意味での戦争のリアルというものに触れるところのある番組であったと思う。
2024年8月7日記
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