「どうなるアジア ~安全保障の”今”とアメリカ」 ― 2024-10-02
2024年10月2日 當山日出夫
GLOBAL AGENDA 「どうなるアジア ~安全保障の”今”とアメリカ」
番組表でたまたま見つけたので録画しておいて見た。NHKの国際放送、元は英語版の日本語版である。NHKのHPを探してみたが、この番組についてのものは無いようだった。
この番組の内容を、そのまま普通に総合テレビなどでは放送できないだろうなあ、と思うところがある。国政政治、軍事の専門家が、冷静に現在の東アジアの安全保障のいろんな問題について、率直に語っている。まあ、かなりアメリカよりであり、中国と北朝鮮を敵視しているということはある。中国よりの立場をとる人たちにとっては、このような番組は受け入れがたいものかもしえない。だが、これは、事実として現在の国際情勢を見れば、喫緊の課題として、中国と北朝鮮が脅威であることは明白であるので(と、私は思っているが)、この認識のもとに、ではどうすべきかを考えることは、意味がある。
沖縄の米軍基地のことについても、負担しているのはアメリカであり、その目的のために若い兵士の命を差し出すことになる……このような意見は、表だって日本のマスコミでは出てこないだろう。いわれるのは、アメリカ軍は日本を守るためにいるのではない、という主張が強い。
また、日本と同じようにアメリカ軍が駐留している韓国においても、トラブルはおきているが、そこは韓国政府がうまく対処している、ということであった。本当はどうかという気もするが。しかし、在韓米軍と韓国の人びとのとの関係については、日本ではあまり報じられないことも確かである。
韓国における核武装論ということも、議論としてはきちんと論じなければならないことである。核武装してこそ、一人前の国として認められる、というのは、確かに国際政治においては、一つのあり方である。(もちろん日本においても議論は必要であると思う。その実現の可能性はきわめて否定的だと思うが、議論そのものはあっていいと思う。議論したうえで、否定すべきものは否定しなければならない。)
少なくとも、東アジア……日本、韓国、フィリピンにおけるアメリカ軍の存在を抜きにして、中国と台湾の問題も、朝鮮半島の問題も考えることはできない、というのは事実として認めなければならないだろう。そのうえで、その軍事力の規模や運用方針、また、経費の負担の割合、ということが課題になる。必要なことは、このような問題について、外交問題としてトラブルになって、中国や北朝鮮につけいる隙を与えないことではないかと、思う。
軍事力はあくまでも抑止力としてある、外交による対話のチャンネルを多く作っていくことが必要である、最終的には、このような結論になる。このことに、異論はない。
2024年9月27日記
GLOBAL AGENDA 「どうなるアジア ~安全保障の”今”とアメリカ」
番組表でたまたま見つけたので録画しておいて見た。NHKの国際放送、元は英語版の日本語版である。NHKのHPを探してみたが、この番組についてのものは無いようだった。
この番組の内容を、そのまま普通に総合テレビなどでは放送できないだろうなあ、と思うところがある。国政政治、軍事の専門家が、冷静に現在の東アジアの安全保障のいろんな問題について、率直に語っている。まあ、かなりアメリカよりであり、中国と北朝鮮を敵視しているということはある。中国よりの立場をとる人たちにとっては、このような番組は受け入れがたいものかもしえない。だが、これは、事実として現在の国際情勢を見れば、喫緊の課題として、中国と北朝鮮が脅威であることは明白であるので(と、私は思っているが)、この認識のもとに、ではどうすべきかを考えることは、意味がある。
沖縄の米軍基地のことについても、負担しているのはアメリカであり、その目的のために若い兵士の命を差し出すことになる……このような意見は、表だって日本のマスコミでは出てこないだろう。いわれるのは、アメリカ軍は日本を守るためにいるのではない、という主張が強い。
また、日本と同じようにアメリカ軍が駐留している韓国においても、トラブルはおきているが、そこは韓国政府がうまく対処している、ということであった。本当はどうかという気もするが。しかし、在韓米軍と韓国の人びとのとの関係については、日本ではあまり報じられないことも確かである。
韓国における核武装論ということも、議論としてはきちんと論じなければならないことである。核武装してこそ、一人前の国として認められる、というのは、確かに国際政治においては、一つのあり方である。(もちろん日本においても議論は必要であると思う。その実現の可能性はきわめて否定的だと思うが、議論そのものはあっていいと思う。議論したうえで、否定すべきものは否定しなければならない。)
少なくとも、東アジア……日本、韓国、フィリピンにおけるアメリカ軍の存在を抜きにして、中国と台湾の問題も、朝鮮半島の問題も考えることはできない、というのは事実として認めなければならないだろう。そのうえで、その軍事力の規模や運用方針、また、経費の負担の割合、ということが課題になる。必要なことは、このような問題について、外交問題としてトラブルになって、中国や北朝鮮につけいる隙を与えないことではないかと、思う。
軍事力はあくまでも抑止力としてある、外交による対話のチャンネルを多く作っていくことが必要である、最終的には、このような結論になる。このことに、異論はない。
2024年9月27日記
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