「ハリス対トランプ 〜2024年 アメリカの選択〜」前編2024-10-30

2024年10月30日 當山日出夫

BS世界のドキュメンタリー 「ハリス対トランプ 〜2024年 アメリカの選択〜」前編

二〇二四年、アメリカの制作。

大統領選を前の放送である。とりあえず、前編を見て思うことを書いてみる。

これまで日本においては、このような番組が表立って放送されることはなかった。まあ、外国の大統領選挙であるから、その候補の生いたちにまでさかのぼって詳しく報道することはない、ということもあるだろう。しかし、今回は、これまでとはかなり状況が違うかと思う。国際情勢や日本の行く末を考えるうえでも、重要なことの一つにはちがいない。

それぞれの候補が、どのような思考をする人間なのか、その生まれや生いたちにまでさかのぼって考えてみる価値はある。だが、その本人の経歴だけで、今の、そして、これからの大統領(になったとして)どう考えるかは、また別のことにはちがいない。

ちょっと距離を置いて見るならば、一つの視点としては、両候補がこれまでアメリカのメディアで、(その実像とは別に)どのような人物として報じられてきたのか、ということが重要であるだろう。そして、それを、どのような人びとが支持することになっているのか、ということにつながる。

やはり気にかかるところとしては、トランプ支持層として、アメリカのブルーカラーの人びとが含まれるということである。一方、番組(前半)で語られた範囲では、ハリス支持層として労働者階層ということは、出てきていなかった。多様性を尊重して、多くの立場の人たちから支持を得るということではあるが、国民(有権者)の多くをしめる労働者階層の人たちは、どう思っているのだろうか。

私としては、トランプ、ハリス、それぞれがどのような人物であるかよりも、どのような人物としてイメージされ、どのような人びとが支持することになっているのか、ということの方に関心がある。

一見すると、強さを表す男性と、正しさを表す女性、という構図になるかもしれないが(日本から見た場合)、それは、今のアメリカで暮らす人びとの意識としては、どのようにとらえられているのだろうか。

2024年10月30日記

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