「アリに言葉あり!?農業するアリの“会話”に迫れ!」2024-11-04

2024年11月4日 當山日出夫

サイエンスZERO アリに言葉あり!?農業するアリの“会話”に迫れ!

録画しておいてあったものをようやく見た。

興味のもちかたとしては、次の二点ぐらいになるかなと思う。

第一には、アリの社会性(といっていいのだろうか)が、どのようにして構築され維持されているのか、という生物の行動や進化についての観点。

第二には、まさに言語とはなにかという、非常に広い意味での言語研究の観点。今、まさに注目されている研究が、動物の言語の研究、特に音声コミュニケーションといっていいだろう。よく知られているのが、シジュウカラのことばである。

もう日本語研究の仕事からはリタイアして、すきな本を読んで暮らしていきたいと思っているのだが、最近の、言語についての研究のひろがりは気になっている。一つは、この番組でもとりあげていた動物の言語の研究がある。それから、AIにおける言語とは何か、ということもある。LLMを基盤として、AIが急速に発達し、その応用も進んでいる。その基礎にある言語とは、いったい何であるのか、これについては、これから根本的な発想の見直しが必要になってくるのかもしれない。いや、たぶんそうなるだろう。この意味では、狭い意味での人間の言語というものは、広い意味での言語の一部ということになる。そのように言語研究という学問を組み替えていかないといけないのだろう。

これから言語研究にすすもうとしている若い人たちには、このような領域のことにも関心を持ってもらいたいと思う。

2024年10月28日記

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