「バングラデシュ“世界の縫製工場”は変わったか」 ― 2024-11-08
2024年11月8日 當山日出夫
Asia Insight バングラデシュ“世界の縫製工場”は変わったか
いわゆるグローバルサウスという国における現状、ということになるのかなとは思う。安価な労働力で、単純な工場労働で、仕事を請け負う。バングラデシュの場合は、縫製工場ということになる。
たぶん、バングラデシュの工場に仕事を発注している日本の企業やブランドもあるにちがいないが、だからといって、日本で販売する価格を上げて、それを現地の工場労働者の待遇改善に……ということにはならない。国際的な熾烈な価格競争のなかで消費と仕事がまわっている。
日本にいてできることとしては、たとえば「フェアトレード」の製品を買う、ということぐらいだろうかなと、思うことになる。
ちょっと気になって見てみたのだが、BRICSにはバングラデシュは入っていないし、協力関係のある国のなかにも名前はない。BRICSなどに名をつらねることのできる国は、すでにそれだけの豊かさを実現している、資源と工業力を持った国という理解でいいのかなと思う。さらにそこからこぼれ落ちる国があり、そこで働く人びとがいることを、忘れてはならない。
強いて希望を感じるところは、グリーンファクトリーの認証制度。これが広く世界的に認識されるようになって、少々高くても、このような工場で作った製品を選べるようになるかもしれない。(だがそうすると、より安価な製品を求めて、より劣悪な労働環境のところに仕事が流れるということもあるだろうが。)
バングラデシュでメーデーで更新する人びとの映像が映っていた。日本で、メーデーというと、ほとんど形骸化してしまっているが、この国では、切実に労働者の問題である。イスラムの国でメーデーが行われているということは、はっきり言ってすこし意外な気もしたのではあるけれど。
2024年11月7日記
Asia Insight バングラデシュ“世界の縫製工場”は変わったか
いわゆるグローバルサウスという国における現状、ということになるのかなとは思う。安価な労働力で、単純な工場労働で、仕事を請け負う。バングラデシュの場合は、縫製工場ということになる。
たぶん、バングラデシュの工場に仕事を発注している日本の企業やブランドもあるにちがいないが、だからといって、日本で販売する価格を上げて、それを現地の工場労働者の待遇改善に……ということにはならない。国際的な熾烈な価格競争のなかで消費と仕事がまわっている。
日本にいてできることとしては、たとえば「フェアトレード」の製品を買う、ということぐらいだろうかなと、思うことになる。
ちょっと気になって見てみたのだが、BRICSにはバングラデシュは入っていないし、協力関係のある国のなかにも名前はない。BRICSなどに名をつらねることのできる国は、すでにそれだけの豊かさを実現している、資源と工業力を持った国という理解でいいのかなと思う。さらにそこからこぼれ落ちる国があり、そこで働く人びとがいることを、忘れてはならない。
強いて希望を感じるところは、グリーンファクトリーの認証制度。これが広く世界的に認識されるようになって、少々高くても、このような工場で作った製品を選べるようになるかもしれない。(だがそうすると、より安価な製品を求めて、より劣悪な労働環境のところに仕事が流れるということもあるだろうが。)
バングラデシュでメーデーで更新する人びとの映像が映っていた。日本で、メーデーというと、ほとんど形骸化してしまっているが、この国では、切実に労働者の問題である。イスラムの国でメーデーが行われているということは、はっきり言ってすこし意外な気もしたのではあるけれど。
2024年11月7日記
「深海探査を自動化せよ!海洋プラスチック汚染 最新報告2」 ― 2024-11-08
2024年11月8日 當山日出夫
サイエンスZERO 深海探査を自動化せよ!海洋プラスチック汚染 最新報告2
海洋プラスチック汚染についての、最新研究の報告である。
JAMSTECによる調査で、深海の海底にしずんだプラスチックのゴミの映像は、衝撃的である。これが、世界のどこにどれだけ蓄積されているのか、その全貌はまだ不明である。
海洋プラスチック汚染対策には、まず現状がどうなっているかを知る必要がある。どこにどれだけの汚染物質があるのか、地図を作らないといけない。そのために、無人の探査機の開発、それから、海中にあるマイクロプラスチックの調査のための機器の開発、ということであった。
こういう地道な調査研究については、やはり予算的な裏付けと、それから、国際的な協力が不可欠である、という当たり前の感想しか思いうかばないのだが、しかし、やっていく他はないだろう。
興味深いのは、海中のマイクロプラスチックの調査について、失敗したら現地で船のなかで、改良型を作ってしまうこと。こういう柔軟な対応ができるということが、必要なことになる。
2024年11月7日記
サイエンスZERO 深海探査を自動化せよ!海洋プラスチック汚染 最新報告2
海洋プラスチック汚染についての、最新研究の報告である。
JAMSTECによる調査で、深海の海底にしずんだプラスチックのゴミの映像は、衝撃的である。これが、世界のどこにどれだけ蓄積されているのか、その全貌はまだ不明である。
海洋プラスチック汚染対策には、まず現状がどうなっているかを知る必要がある。どこにどれだけの汚染物質があるのか、地図を作らないといけない。そのために、無人の探査機の開発、それから、海中にあるマイクロプラスチックの調査のための機器の開発、ということであった。
こういう地道な調査研究については、やはり予算的な裏付けと、それから、国際的な協力が不可欠である、という当たり前の感想しか思いうかばないのだが、しかし、やっていく他はないだろう。
興味深いのは、海中のマイクロプラスチックの調査について、失敗したら現地で船のなかで、改良型を作ってしまうこと。こういう柔軟な対応ができるということが、必要なことになる。
2024年11月7日記
ドキュメント20min.「18 summers」 ― 2024-11-08
2024年11月8日 當山日出夫
ドキュメント20min. 18 summers
手法としては、ナレーションなしで作ったということになる。場所が能登半島、輪島だから、ことさらに、どういう状況の土地であるということの説明は不要であるので、こういう作り方ができたはずである。(もし、一〇年後に再放送するようなことがあれば、状況説明をしておく必要があるだろう。)
どこに住んでいても、一八才の夏は過ぎていく。輪島に住んでいたことが、特殊なことだったのか、どうか……それは、もっと人生のときが過ぎてからでないと分からないことかもしれない。ただ、見る側の感想としては、自分の昔を思い出してであるが、この高校生たちは、それなりに充実した生活を送っているように感じる。これも、実際に、現地に行って話を聞いてみれば、また違ってくることかとも思うが。
もし地震がなくても、あるいは豪雨災害がなくても、いずれは輪島を離れていくことになっていたのだろう。この流れは、今の時代としてどうしようもないことかもしれない。
もし出来ることなら、被災した、あるいは、直接には被災していないとしても、進学などの面で、特別な奨学金制度(給付型)があっていいと思う。長い目でみれば、こういうことが、この地域の将来のためであるにちがいない。
どうでもいいことで気づいたことがある。学校の授業風景で、プロジェクタで映像を黒板に映して、説明していた。これは、うまい方法である。私も、昔、パワーポイントの画面を、プロジェクタでホワイトボードに映して、そこの空白の部分に文字を書いて説明する、という方式で授業をしたことがある。これは、とても便利な方法である。
制作が、NHKの福井だった。金沢でなかったのは、何か理由があるのだろうか。
2024年11月6日記
ドキュメント20min. 18 summers
手法としては、ナレーションなしで作ったということになる。場所が能登半島、輪島だから、ことさらに、どういう状況の土地であるということの説明は不要であるので、こういう作り方ができたはずである。(もし、一〇年後に再放送するようなことがあれば、状況説明をしておく必要があるだろう。)
どこに住んでいても、一八才の夏は過ぎていく。輪島に住んでいたことが、特殊なことだったのか、どうか……それは、もっと人生のときが過ぎてからでないと分からないことかもしれない。ただ、見る側の感想としては、自分の昔を思い出してであるが、この高校生たちは、それなりに充実した生活を送っているように感じる。これも、実際に、現地に行って話を聞いてみれば、また違ってくることかとも思うが。
もし地震がなくても、あるいは豪雨災害がなくても、いずれは輪島を離れていくことになっていたのだろう。この流れは、今の時代としてどうしようもないことかもしれない。
もし出来ることなら、被災した、あるいは、直接には被災していないとしても、進学などの面で、特別な奨学金制度(給付型)があっていいと思う。長い目でみれば、こういうことが、この地域の将来のためであるにちがいない。
どうでもいいことで気づいたことがある。学校の授業風景で、プロジェクタで映像を黒板に映して、説明していた。これは、うまい方法である。私も、昔、パワーポイントの画面を、プロジェクタでホワイトボードに映して、そこの空白の部分に文字を書いて説明する、という方式で授業をしたことがある。これは、とても便利な方法である。
制作が、NHKの福井だった。金沢でなかったのは、何か理由があるのだろうか。
2024年11月6日記
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