「江戸の怪談 恐怖の秘密に迫る!〜四谷怪談・皿屋敷・化け猫〜」2025-01-21

2025年1月21日 當山日出夫

ダークサイドミステリー 江戸の怪談 恐怖の秘密に迫る!〜四谷怪談・皿屋敷・化け猫〜

再放送である。最初は、2024年7月2日

去年の放送のときは、なんとなく見逃していた(録画しそこねていた)。見てみて、どうもこの回は、あまり面白くなかった。

日本における怪談、怪異譚の系譜をたどることは、これは、とても興味深いことである。だが、ちょっとこの回は、テーマがばらけすぎていた。皿屋敷、四谷怪談、化け猫、それぞれについては、とても面白いことなのだが、共通して何かが見えてくるかというと、そういうことはないようである。(最後のところで、時代の雰囲気によって怪談がはやったりするということは、言っていたけれど、これも、いまひとつ説得力のある話しではなかった。)

ここは、「四谷怪談」だけに絞った方がよかったのかな、と思うところである。これが、忠臣蔵の外伝であることは、私は知っていることなのだが、あるいは、あまり知られていないことかとも思う。お岩さんが、各時代にどのようにイメージされてきたかということは、面白いかもしれない。また、色悪ということで、悪人がどのように描かれてきたのか、そして、それを好む民衆の姿も、また興味深い。

皿屋敷の話しで出てきた地図をみると、たぶん、海岸沿いに船で移動する人びとによって伝播した物語、という印象をもつのだが、はたしてどうだろうか。

化け猫の話しは、日本における猫の文化史、社会史、というような観点から、改めて考えてみるべきテーマだろう。

2025年1月13日記

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