Asia Insight「コーヒーラッシュに沸く少数民族の村〜中国 雲南〜」2025-02-08

2025年2月8日 當山日出夫

Asia Insight コーヒーラッシュに沸く少数民族の村〜中国 雲南〜

中国の雲南のワ族のコーヒー農家の話しである。

雲南は、プーアル茶の産地だったが、近年では、コーヒーの栽培がさかんになってきている。番組で語っていたこととしては、中国国内の消費が主なようである。これも、今後は、輸出されるということもありうるだろう。

コーヒーは、嗜好品である。別に、コーヒーなど飲まなくても人間は生きていける。しかし、日々の食事の後とか、休憩時間などに、コーヒーは必要なものなってきている。これは、人びとの生活のスタイルの変化にともなうものということになる。

たしか、一~二年前ぐらいのニュースだったと思うが、中国で生活のスタイルが変わってきて、コーヒーの消費が増えてきたこともあって、世界的にコーヒーの価格が上昇している、ということを憶えている。だが、中国国内で見ると、雲南以外の地域でもコーヒーの栽培を始めて、価格は低下しているという。さて、このあたりの事情は、今ではどうなのだろうか。

雲南のワ族であるが、この人びとは、どのような暮らしをしてきたのだろうか。清朝の時代から、辛亥革命を経て、中国共産党の支配にいたるまで、この人びとの暮らしは、どうだったのだろうか。気にはなるところだが、しかし、これはこの番組のあつかう範囲を超えたことになる。

興味深かったのは、コーヒー農家からコーヒー豆を買い付けて、その支払いが現金(紙幣)であったこと。中国は、キャッシュレス社会になっているとは言われているが、それでも、現金を使った経済というものもあるのだろう。映ってはいなかったが、カフェなどでの支払いはどうなっているのだろうか。

中国でのコーヒーのいれかたは、ペーパーフィルターを使ったドリップのようである。今は、これが主流ということなのだろう。(昔、私が学生のころ、半世紀ほど前の東京の喫茶店、コーヒー専門店だと、サイフォン方式が普通だった。朝ドラの『ちゅらさん』の再放送を見て、一風館の大家さんが、昔ながらの方式でコーヒーをいれるシーンがあり、懐かしく思ったものである。)

ワ族独特のコーヒーのいれかたも、興味深い。コーヒーのいれかたや飲み方にも、それぞれの地方の違いがある。そういえば、北杜夫の『輝ける碧き空の下で』は、昔のブラジルに渡った日本人移民を描いた小説であるが、このなかで、ブラジルのコーヒー農園で働く日本人のコーヒーのいれかたが描写してあったことを思い出す。

コーヒーを料理に使うというのも面白い。調べてみると、日本でも雲南料理の店はいくつかあるらしい。

チョコレートもそうだが、コーヒーについても、フェアトレードということがある。さて、中国のコーヒーは、世界の市場でフェアトレードの商品として流通することになるだろうか。

2025年2月6日記

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