英雄たちの選択「本田宗一郎 イノベーションで世界を目指せ!」2025-02-18

2025年2月18日 當山日出夫

英雄たちの選択 本田宗一郎 イノベーションで世界を目指せ!

昔のことになるが、鈴鹿サーキットで、ホンダの50CCエンジンの分解・組み立ての体験をしたことがある。(ホンダは、50CCバイクの生産を終了するとしているはずだが、考えてみれば、ホンダの50CCエンジンは、随分と長い間、動き続けてきたことになる。)

本田宗一郎という人物については、日本の工業の技術史上に残る人物であることはたしかである。戦後の日本のものづくりのあり方や、企業経営の理念について、本田宗一郎によるものが、多々あることになる。その多くは、いろんなところで語られてきていることなので、繰り返すまでもないだろう。

面白かったのは、磯田道史が、浜松にいたとき……つまりは、静岡文化芸術大学に在職していたときだろうと思うが……本田宗一郎の事跡について、現地でのヒアリング調査をしていたということ。おそらく、このなかで、NHKの番組では語れないような、いろいろと面白い話しがいっぱいあったにちがいない。

この回を見て共感するところは、ずば抜けている人、頑張っている人、こういう人について、周囲が邪魔をしない……浜松はそういう土地柄のところであった、と言っていたことである。さらりと言っていたが、日本のアカデミズムにおいても、なかなか、このような風土は根づかない。勉強しようとしている学生の邪魔は絶対にしない……まあ、たまたま私が勉強した環境では、こういう考え方の人がいたということもあった。無論、これとは真逆の発想で接してくる人もいたことは確かである。(まあ、磯田道史も、いろいろと苦労したんだろうなあ、と思うところもある。今は、かなり自由に仕事をしているように見えるが。)

この番組が放送になった直前、ホンダと日産の統合が破談になった。さて、ホンダも日産も、これからの時代、単独で自動車業界のなかで生きのこるのは、厳しいだろうと思うが、日産が潰れても、その技術が日本の自動車メーカの中で残ることができるならいいじゃないか、と思う人はいなかった、ということになるのだろうか。

2025年2月16日記

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