ドキュメント72時間「東京・植物園 わたしだけの冬に」 ― 2025-03-19
2025年3月19日 當山日出夫
ドキュメント72時間 東京・植物園 わたしだけの冬に
小石川植物園には、東京に住んでいたときに、一回か二回か、行ったことがあるのだが、あまりはっきりとは憶えていない。よく行ったのは、白金の自然教育園の方だった。これは、目黒に住んでいたから、当然といえば当然であるが。
この番組の趣旨とはまったくはずれることではあるのだが、この植物園は、東京大学理学部の附属の施設であり、多くの植物標本がある。その保存をめぐって危機的状況にあると言われていたのだが、はたして、現在はどうなったのだろうか。番組を見ながら、このことがどうしても気になった。
東京のなかで、自由に歩き回れる自然環境の場所という意味では、きわめて貴重なところになる。近所に住むひとが、年間パスポートで通ってくるのは、納得できる。
花はさかりに月はくまなきを見るものかは……これは、『徒然草』の一節である。上下にわけた場合の、下巻の一番初めになる章段である。
やっと三月になって暖かくなってきたので、外に出て花の写真を撮るようになった。家のまわりの歩いて行けるところに、限定している。何年かつづけて、同じ木の同じ花を写真に撮っていると、その年の季節の進みぐあいによる、花の開花のはやい、おそい、ということが自然と分かってくる。そして、続けみてわかることは、花の写真は、花が咲く前の、つぼみがちょうど花ひらこうとしているときが、一番美しいということである。また、その花が散っていく様子も、みていると、自然のなかのうつろいを感じることになる。
いろんな人が登場していたが、共通して感じることは、植物園のなかでは、外の都市部とは、時間の流れ方が違うということになるのだろうと思う。植物には植物の時間がある。日常的な都市の時間のなかにあって、それから解放されたいとき、この場所はうってつけのところになるにちがいない。
2025年3月15日記
ドキュメント72時間 東京・植物園 わたしだけの冬に
小石川植物園には、東京に住んでいたときに、一回か二回か、行ったことがあるのだが、あまりはっきりとは憶えていない。よく行ったのは、白金の自然教育園の方だった。これは、目黒に住んでいたから、当然といえば当然であるが。
この番組の趣旨とはまったくはずれることではあるのだが、この植物園は、東京大学理学部の附属の施設であり、多くの植物標本がある。その保存をめぐって危機的状況にあると言われていたのだが、はたして、現在はどうなったのだろうか。番組を見ながら、このことがどうしても気になった。
東京のなかで、自由に歩き回れる自然環境の場所という意味では、きわめて貴重なところになる。近所に住むひとが、年間パスポートで通ってくるのは、納得できる。
花はさかりに月はくまなきを見るものかは……これは、『徒然草』の一節である。上下にわけた場合の、下巻の一番初めになる章段である。
やっと三月になって暖かくなってきたので、外に出て花の写真を撮るようになった。家のまわりの歩いて行けるところに、限定している。何年かつづけて、同じ木の同じ花を写真に撮っていると、その年の季節の進みぐあいによる、花の開花のはやい、おそい、ということが自然と分かってくる。そして、続けみてわかることは、花の写真は、花が咲く前の、つぼみがちょうど花ひらこうとしているときが、一番美しいということである。また、その花が散っていく様子も、みていると、自然のなかのうつろいを感じることになる。
いろんな人が登場していたが、共通して感じることは、植物園のなかでは、外の都市部とは、時間の流れ方が違うということになるのだろうと思う。植物には植物の時間がある。日常的な都市の時間のなかにあって、それから解放されたいとき、この場所はうってつけのところになるにちがいない。
2025年3月15日記
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