BS世界のドキュメンタリー「トルクメニスタン 未知の独裁国家を行く」 ― 2025-04-18
2025年4月18日 當山日出夫
BS世界のドキュメンタリー 「トルクメニスタン 未知の独裁国家を行く」
2024年、フランス。
トルクメニスタン……といわれて、かろうじて名前を知っているぐらいである。旧ソ連を形成していた、中央アジアの国であるということぐらい、かすかに知っている。
この国の内情をレポートしたものであるが、独裁国家であり、国民は貧しい。
地下資源(天然ガス)が豊富にあるので、ロシアとウクライナの戦争以来、EU諸国との経済的な関係は、強まっている。だが、こういうことは、反体制活動をしている人たちからすると、問題視することになる。
天然資源はあるが、独裁の貧しい国である。この国が、だからといって、国家が崩壊の危機にあるとか、(北朝鮮のように)核武装をして、その地位を国際的に認めてもらいたいと思っているとか、そういうことはないようである。だが、国の指導者をたたえるモニュメントが、首都のいたるところにあるというのは、どうしても北朝鮮をイメージさせる。まあ、このあたりは、日本にいての感想ということになるが。
首都のアシガバートでは、自動車は白と決められている。なんとも奇妙なルールだが、現地の人びとは実際どう思っているのだろうか。この番組では、やはり、現地の普通の人びとのことが出てこない。一般旅行客のふりをしてのツアー旅行ということなのだから(偽装であるが)、その側には当局の職員がずっとついている、という状況では、いたしかたないことなのだろう。
核兵器を持ったりして、あまり国際情勢には影響のないような国、と言ってしまうといけないのかもしれない。だが、独裁国家で人権弾圧があるということで、その政権を倒してしまえ、ということにはならないのも、いたしかたないことではあるだろう。
メタンガスを大量に空気中に放出している現状は、なんとかしてほしいとは思う。
この国では、インターネットは無論遮断されているいるし、おそらく、密告や検閲ということも、日常的に行われているのだろう。
このような国家が、国際社会において、少なからず存在することだろうと思う。いや、トルクメニスタンの場合、まだ、国家が国家として機能して、統治に破綻がない(ように見える)だけでも、ましな方である。これが、内戦というようなことになったら、どうなるだろう。おそらく、天然ガスの安定供給が重要課題である、EU諸国などは、そうならないように、いろんな裏工作をするだろうと思うが。
興味深かったのは、トルコに移り住んだ反体制活動家の女性。その話しぶりからは、母国が、いかに貧しい国であるか感じとることができる。日本から見ると、トルコは、そう豊かな国という印象はないかもしれないが、それでも、トルクメニスタンから比べると、段違いの豊かさに感じられるのだろう。
フランスで、合気道を稽古しているシーンがあったが、合気道は世界でどれぐらいおこなわれているのだろうか。合気道は、こちらから相手に攻撃をしかけるということのない武道であると認識している。ここからは、反体制の武力闘争ということには、つながらないと考えていいだろうか。
WEBで検索してみると、日本からトルクメニスタンへの旅行ツアーがある。かなりの金額であるが、いったいどんな人がいくのだろうか。
2025年4月13日記
BS世界のドキュメンタリー 「トルクメニスタン 未知の独裁国家を行く」
2024年、フランス。
トルクメニスタン……といわれて、かろうじて名前を知っているぐらいである。旧ソ連を形成していた、中央アジアの国であるということぐらい、かすかに知っている。
この国の内情をレポートしたものであるが、独裁国家であり、国民は貧しい。
地下資源(天然ガス)が豊富にあるので、ロシアとウクライナの戦争以来、EU諸国との経済的な関係は、強まっている。だが、こういうことは、反体制活動をしている人たちからすると、問題視することになる。
天然資源はあるが、独裁の貧しい国である。この国が、だからといって、国家が崩壊の危機にあるとか、(北朝鮮のように)核武装をして、その地位を国際的に認めてもらいたいと思っているとか、そういうことはないようである。だが、国の指導者をたたえるモニュメントが、首都のいたるところにあるというのは、どうしても北朝鮮をイメージさせる。まあ、このあたりは、日本にいての感想ということになるが。
首都のアシガバートでは、自動車は白と決められている。なんとも奇妙なルールだが、現地の人びとは実際どう思っているのだろうか。この番組では、やはり、現地の普通の人びとのことが出てこない。一般旅行客のふりをしてのツアー旅行ということなのだから(偽装であるが)、その側には当局の職員がずっとついている、という状況では、いたしかたないことなのだろう。
核兵器を持ったりして、あまり国際情勢には影響のないような国、と言ってしまうといけないのかもしれない。だが、独裁国家で人権弾圧があるということで、その政権を倒してしまえ、ということにはならないのも、いたしかたないことではあるだろう。
メタンガスを大量に空気中に放出している現状は、なんとかしてほしいとは思う。
この国では、インターネットは無論遮断されているいるし、おそらく、密告や検閲ということも、日常的に行われているのだろう。
このような国家が、国際社会において、少なからず存在することだろうと思う。いや、トルクメニスタンの場合、まだ、国家が国家として機能して、統治に破綻がない(ように見える)だけでも、ましな方である。これが、内戦というようなことになったら、どうなるだろう。おそらく、天然ガスの安定供給が重要課題である、EU諸国などは、そうならないように、いろんな裏工作をするだろうと思うが。
興味深かったのは、トルコに移り住んだ反体制活動家の女性。その話しぶりからは、母国が、いかに貧しい国であるか感じとることができる。日本から見ると、トルコは、そう豊かな国という印象はないかもしれないが、それでも、トルクメニスタンから比べると、段違いの豊かさに感じられるのだろう。
フランスで、合気道を稽古しているシーンがあったが、合気道は世界でどれぐらいおこなわれているのだろうか。合気道は、こちらから相手に攻撃をしかけるということのない武道であると認識している。ここからは、反体制の武力闘争ということには、つながらないと考えていいだろうか。
WEBで検索してみると、日本からトルクメニスタンへの旅行ツアーがある。かなりの金額であるが、いったいどんな人がいくのだろうか。
2025年4月13日記
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