サイエンスZERO「色彩の科学へようこそ!“赤”は変幻自在!」2025-05-14

2025年5月14日 當山日出夫

サイエンスZERO 色彩の科学へようこそ!“赤”は変幻自在!

別に番組にケチをつける気はないのだが、光には色という属性はない、というのが色彩を科学的に考えるときの基本だと思うのだが。ある波長の光について、人間の目がどう反応して(人間の目の場合、RGBに反応するようになっている)、それが、脳のなかで、どのような色として意識されるのか、その結果として、その中身(色)が決まることになる。そして、どの波長の範囲に反応するかは、たまたま人間の目がそうなっているというだけのことにすぎず、もっと広い範囲の光に反応する生きものもあれば、人間のようなRGBで色を認識しない場合もある。

ざっと以上のようなことは、色彩学について常識的なことだと思うが、番組を作るうえでは、赤い光、というような言い方をした方が、一般には分かりやすいことになる。(厳密にいえば、人間が脳で赤と認識する波長の光ということになる。)

現在の色彩学でこういう言い方をするかどうかは知らないのだが、いうなれば、生物にとっての色彩の還世界は、それぞれにことなる。そして、どの色(どの波長の光)にどう反応するか、違いがある。

昆虫や植物にとっての色彩の世界は、人間の見ている色の世界とは異なることになる。これを、応用すれば、光によって反応するスイッチを体内に作ることも可能になる、これはとても面白いことだと思う。

また、人間が見る色の世界は、RGBで考えるよりも、Labで考えた方が、より立体的で分かりやすいということはあると思うのだが、これはかなりややこしい議論が必要になるかと思う。

2025年5月12日記

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