よみがえる新日本紀行「水のわたる橋 〜熊本県矢部町〜」 ― 2025-06-14
2025年6月14日 當山日出夫
よみがえる新日本紀行 「水のわたる橋 〜熊本県矢部町〜」
再放送である。2023年の放送。オリジナルは、昭和49年(1974年)。
通潤橋のことは、ニュースなどで見たことはあるかと思う。実際に目にしたことはない。
たしか、通潤橋は、『オードリー』で登場していたかと覚えている。
この橋が、布田保之助というこの地域の惣庄屋の事業であったということを、この番組で知った。昔は、このような人がいた。地域の人びとのため、道路を作ったり、トンネル(隧道)をほったり、治水事業をしたりとか、さまざまに地域のためにつくした人がいた。これらの多くは、今では、ほとんど忘れられてしまっていることが多いかもしれない。布田保之助の場合は、現在まで、神様として神社に祀られている。
江戸時代に作られた石のアーチ橋が、現在でも使われている、その技術の高さは、やはりすばらしいと思う。この仕事をした石工が、皇居の二重橋の仕事もしているということは、この時代の日本の技術の水準を示すものといっていい。国宝に指定されていることは、その価値がある。
ただ、今では、この地域の棚田を守り、水路を維持するのは、地元の人たちだけでは無理になってきていることも、(番組のなかでは、はっきりとそう言っていたわけではないが)難しくなってきている。現在のところ、棚田の風景は守ることが出来ているが、米作農家としてこれからもやっていけるかどうかは、疑問かもしれない。
米の価格、生産調整、ということは、ここにきて大きな動きがあることになるが、このような山間の棚田での米作の維持ということまで、視野にいれたものになるかどうかは、分からない。
通潤橋の放水、棚田の風景が、この地域の観光資源になっているということは確かなことである。
村のみんなで水路を管理する、お祭りのつくりものの制作に力をあわせる、このようなことは、現代の日本社会で、前近代的封建的遺制として否定してきたものであるが、これが、昭和49年(1974)までは残っていた。この時代は、まさに、日本の社会の構造が大きく変わろうとしている時代でもあったことになる。
2025年6月11日記
よみがえる新日本紀行 「水のわたる橋 〜熊本県矢部町〜」
再放送である。2023年の放送。オリジナルは、昭和49年(1974年)。
通潤橋のことは、ニュースなどで見たことはあるかと思う。実際に目にしたことはない。
たしか、通潤橋は、『オードリー』で登場していたかと覚えている。
この橋が、布田保之助というこの地域の惣庄屋の事業であったということを、この番組で知った。昔は、このような人がいた。地域の人びとのため、道路を作ったり、トンネル(隧道)をほったり、治水事業をしたりとか、さまざまに地域のためにつくした人がいた。これらの多くは、今では、ほとんど忘れられてしまっていることが多いかもしれない。布田保之助の場合は、現在まで、神様として神社に祀られている。
江戸時代に作られた石のアーチ橋が、現在でも使われている、その技術の高さは、やはりすばらしいと思う。この仕事をした石工が、皇居の二重橋の仕事もしているということは、この時代の日本の技術の水準を示すものといっていい。国宝に指定されていることは、その価値がある。
ただ、今では、この地域の棚田を守り、水路を維持するのは、地元の人たちだけでは無理になってきていることも、(番組のなかでは、はっきりとそう言っていたわけではないが)難しくなってきている。現在のところ、棚田の風景は守ることが出来ているが、米作農家としてこれからもやっていけるかどうかは、疑問かもしれない。
米の価格、生産調整、ということは、ここにきて大きな動きがあることになるが、このような山間の棚田での米作の維持ということまで、視野にいれたものになるかどうかは、分からない。
通潤橋の放水、棚田の風景が、この地域の観光資源になっているということは確かなことである。
村のみんなで水路を管理する、お祭りのつくりものの制作に力をあわせる、このようなことは、現代の日本社会で、前近代的封建的遺制として否定してきたものであるが、これが、昭和49年(1974)までは残っていた。この時代は、まさに、日本の社会の構造が大きく変わろうとしている時代でもあったことになる。
2025年6月11日記
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