芸能きわみ堂「江戸の粋と熱気!舞踊「勢獅子」の世界」2026-04-08

2026年4月8日 當山日出夫

芸能きわみ堂「江戸の粋と熱気!舞踊「勢獅子」の世界」

江戸の街のお祭り(山王祭)を題材にして舞踊が作られるということ自体が、とても面白い。それだけ、山王祭が、江戸の人びとにとってポピュラーだったということでいいのだろうか。

強いていえば、江戸の人びとにとっての江戸の表象……ということになるのかもしれない。この意味では、浮世絵などの世界と通じるものがあったのだろう。

粋、という美的な感覚も、時代とともに変わってきているとは思うが、このような舞台の中で表現された美意識は、ある種の普遍的な性格があるといっていいかもしれない。舞台として、それだけ洗練されたものになっているという意味である。

場面として、曽我物語に題材をとったところがあった。曽我物語は、今では、一般にもう読まれない作品になっている。江戸の人びとにとっては、書物で知るというよりも、なんとなく日常の中で覚えていることなのだろう。今の時代に、太閤記を、書物の知識として知っている人は、たいていは、司馬遼太郎によるかなと思う。もう、吉川英治を読もうという人もいないだろう。でなければ、NHKの大河ドラマなどの影響である。

2026年3月30日記

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