世界のドキュメンタリー「見えない通信 暗号化アプリをめぐる攻防」2026-04-08

2026年4月8日 當山日出夫

世界のドキュメンタリー「見えない通信 暗号化アプリをめぐる攻防」

2024年、フランス、ベルギー、ドイツ。

まったく中立で透明な技術というのは、現実の人間の社会の中ではありえない。それを、どのように使うかを決めるのは、人間である。一般的にいえば、このようになる。

この場合だと、通信の自由と秘密ということと、犯罪の防止や捜査、ということの対立である。犯罪といっても、麻薬取引もあれば、テロもあることになる。タテマエとしては、通信の秘密を守るということは言っておきながら、それと同時に、通信の傍受、暗号の解読ということも、実際にはあると思っておいた方がいいだろう。

昔だったら、エニグマを破ったチューリングは英雄ということだったのだが、今では、どうだろうか。相手が誰であるかによって、その業績が判断されるということでいいのだろうか。

言うまでもなく、暗号の技術は、軍事や外交の重要な要素になっている。(だからこそ、最も大事なことは、直接、人と人があって話しをする。あるいは、クーリエということになる。)

ただ、言論の自由ということと、通信の秘密ということとは、必ずしも直接にかかわることではないかもしれない。まったく無関係ということではないが。ここのところが、最大の問題かとも思う。

麻薬犯罪の捜査だから、通信の傍受と暗号解読は正当なものであるとして、これが、テロや要人暗殺計画だったら、どうなるだろうか。また、もっと日常的なものとして、オンラインでのショッピングなどもある。

どのような立場や状況であるかによって判断は分かれることだろう。ただ、暗号を作ることと、それを解読することとは、一つのことの裏表であるといことは、たしかなことだろう。

2026年4月3日記

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